アルツハイマー型認知症の母と脳血管性認知症の父。
私が両親にしてほしいことがある場合、 両親の気持ちを想像してから言葉と動きを考えています。
何かをする前に呼吸を整えるというのがありますが、それと同じような意味があります。
私が両親にしてほしいことを言うので当然私の準備は万端です。
さて、私に言われる両親それぞれは、どういう状況でしょうか?
いろいろなパターンはありますが、概ね気持ちもからだも準備できていないと考えるのが自然だと思います。
ということは、いきなりしてほしいことを指示するのではなく、
・両親が今どういう状態かをまず観察する
・状態に合わせて、声かけや気づいてもらうための肩トントンなどをする
・これからしてほしいことを理由とともに説明する
・実際にしてもらう
こういう流れにするとスムーズにしてもらいやすくなります。
「でもね!そうはうまくはいかないのよ~!」って思いました?
そうなんですよね~。
特に両親が嫌なことやりたくないことだと、いろいろな抵抗を受けます。
・話をすり替える
・拒否拒絶の無視
・暴言暴行動
などなど。
そんなとき、強引に進めたくなりますが強引はNG。
何が嫌なのか、やりたくないことなのか、相手の気持ちに共感しながら聞くこと。
喋れない母の場合は私が母のその時の状況からどういう気持ちなのか?理解しているのか?何をするか意味がわからないから嫌だと思っているのかというのを探ります。
つまり上の振り出しに戻ってもっと丁寧に細かく紐解いていきます。
一見面倒で難しそうに思うかもしれませんが、コツさえつかめば、慣れてくれば、簡単です。そして自分にも相手にも優しい対応になります。ストレスがない(笑)
こういうちょっとした思いやりがあると、コミュニケーションがスムーズになります。
相手の背景を知るという努力です。
なんでも私がするんだからって強引に思いも行動も押し付けてしまっては、相手に伝わらず不安や恐れで拒否されたり、相手が自分の気持ちを無視されたと思って無反応になってしまいます。
「私の言うことを親が聞いてくれない!」と思う前に、気をつけてやってみてはいかがでしょう?
表情が硬いながらも私の希望を聞いてくれる母と笑顔を作ってくれる父、ありがとう♡
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松元佳子
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