認知症両親の介護でとりわけ大変なのが排泄に関わるあれこれ。
排泄に失敗する可能性が高い。
就寝中の横漏れ。
就寝中に(もちろんに中でも)リハパン(リハビリパンツ:履くタイプの紙おむつ)が気持ち悪くなって(蒸れや皮膚感触)で脱ごうとして衣服、布団、周囲の敷物が濡れる、汚れる。掃除に使用する雑巾、清拭するためのタオル類。
そういった理由で、在宅介護時になくてはならない家電は洗濯機と除湿器でした。
 
乾燥機ではなく、除湿器?
そうなんです、除湿器。
乾燥機では防水シーツを乾かせないんです。
乾かせないことはないんですが、効率が悪すぎる。
そして最大の理由、ダメージがある。
乾燥機にも防水シーツにも。
 
洗濯機と除湿器は在宅中はずっと使用していました。
場所は洗面所。
洗面所は狭いので、空間をうまく使用すれば大量の洗濯物を除湿器で割と短時間に乾かすことが可能。そのため、干す場所を移動したり小まめな管理をしていました。

両親とも週6日デイサービスで毎日お風呂に入っていたので、自宅の洗面所は両親が使用することはなかったため、可能でした。
 
ところで、どのくらいの洗濯量だったかというと。
パッドシーツと防水シーツと毛布二枚と両親の衣類(上下の肌着、上下の上着、場合によって上着も)二回着替え(入浴時と朝のおもらしによる)とタオル類(朝の清拭と入浴時に使用する一人最低4枚)の洗濯物。時に掛け布団も。
敷き布団は、大きな厚手のかさかさ音のしにくいビニル袋で全体を覆っていました。
 
そして大小便の臭いのする洗濯物には下洗いが必要。
大便は手洗いで汚れをいったん落とす。
その後小便汚染の洗濯物と合わせて普通コースで水洗い。
そして酸素系漂白剤と洗剤と柔軟剤を投入して本洗い。
 
家庭用の最大容量の洗濯機を使用していて、
朝、布団関連とタオル類と衣類と2種類に分けて計6~8回。
夕、衣類とタオル類を2回。
 
洗濯の最大の問題は臭い。
お天気の良い日は、日光のあたる場所に干す。
そうすると臭い残りが少なくなる。
余談ですが、汚物をいれるゴミ箱の臭い消しに日光での殺菌消毒は有効。
 
一度洗濯機が壊れ、買い替えに1週間かかったことがあり、その時のコインランドリーのお世話になり一日2千円ほどの出費はえげつなかった。
除湿器が壊れたときも、修理に出して帰ってくるまで乾燥はコインランドリーのお世話に。
実家の近くにコインランドリーがなく、それもまた苦労。空いてるコインランドリーを探してコインランドリー巡りのドライブをしなくてはならないこともしばしば。(溜息)
 
両親がデイサービスに行っている間はほぼ洗濯物と掃除で時間を使い果たしていました。
これに食事と日常の買い物とその他の家事と介助を入れたら、自分の寝る時間さえ確保がままならない状態。楽しみながらやっても、笑い転げても、やっぱり地獄よりな生活でした。
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