認知症両親の介護では、いちいち両親に対して湧き上がる感情に振り回されて、しかもその本質である自分の感情の対象に気がづかなくて、毎回飲み込まれてじたばたしてしまった私。
この感情が動くとき相手を責めるのではなく自分と向き合うチャンスだったとわかったのは、両親の介護が修羅場を迎えたころ。正確には、頭ではもっと以前から理解していたけれども、こころとからだは納得してなかったのを知りました。
なぜか?
認知症両親の介護では、私が家族のリーダーでいつも自分さえ我慢すればなんとかなる、リーダーこそが我慢してやり繰りしていよいよどうしようもないというときに誰かの手を借りるしかない、そう思い込んでいました。そのせいで、ストレスがたまってからだの症状として出ていました。腹痛やのどの違和感、アレルギー性の様々な症状。病院で検査しても原因不明。しばらく自宅で療養すると症状が次第に治まる。
一体どういうことか?何がストレスか?
自分の感情が動く根本を見つめてみると、親のことはどうにもならないと思い込んで、自分さえ我慢してやり過ごせばなんとかなる。けれども、本当はそのことに自分は納得していなくて、それどころかそんな自分が嫌いで、我慢なんかしたくなくて、家族から思われている自分像に無理して合わせていた。
「長女としての誇りをもって家族のために全力で尽くす。」
子どものころに両親や祖母たちにはめられた呪文のような枠の中でじたばたしている自分に気づきました。そしてそれは本当の自分ではないんだ!と私自身が強く強く反発して出てくる怒りや憤りの感情だったと気づいたのでした。
それに気づいてから、自分の感情を我慢するのではなく、口に出して両親に言うようにしているうちに徐々に怒りや憤りの感情が緩んでいきました。ときに、その感情が爆発して父が子どもの私にぶつけたような感情のままに私もまた父にぶつけたりしました。それがすっかり出きったときに、たまっていた感情が清算されたように思いました。
それからは、こころがとても穏やかになってきています。無理やり仕方がないと思いこまなくても、自然と仕方がないんだな~と許せる感じです。
この変化は、私にとって両親の介護をしてきてよかったなぁと思うところです。
自分の生き方や在り方が楽になったから。力が程よく抜けてリラックスできるようになったのかもしれないと思います。
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松元佳子
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