母の書類の手続きの期限が迫っていて、でも連日の猛暑。
母とのお出かけのタイミングをいつにするか、ひと月ほど悩んでいた私と妹次女。
この手続きと母とのお出かけと猛暑という3重苦が私と妹次女にとってはかなりのストレスになっていましたが、ついに今日決行できました。
 
認知症の家族の諸手続きは大変です、状況に応じて段取りが必要なので。例えば、
①事前に揃えなければならない書類のための手続きと証明書、当日必要な書類印鑑一式の準備。
②母と一緒にお出かけするために必要なグッズの準備、手続き中に暴言暴行動が出ないよう体調に合わせた対応、水分補給のタイミングなど詳細な行動計画。移動時間中のスキンシップやおしゃべり、休憩のタイミング。車酔いしないような工夫。万が一車酔いした場合の準備。
③猛暑というだけで不穏になる母なので、日よけ(帽子、日傘)と暑さ対策(タオル、うちわ)、一方冷房への寒さ対策(はおりもの)。

神経質すぎて調度いいのがこの準備です。
これだけ準備しておけば大丈夫と自分たちが思えること(自信)はいざというときの対応に差が出るということを経験済み。
母の安心のために、まず自分たちが安心できていることは欠かせません。
 
お出かけは。
・まず施設に電話連絡し今日の母の体調を聞いてお願いしました。
・事前準備に必要な書類と道具などの装備を確認して出発。
・施設でケアマネさんと打ち合わせ。
・母を迎えて、車へ移動。
 これは最初の難関。スムーズに車に乗れるかどうかで外出できるかどうかが決まるというドキドキ。
・手続き場所へ移動。
 移動中の車内で今日何をするのか?母にどうしてほしいか?何回も詳しく説明して納得してもらう。その間母が不安にならないよう、笑顔で楽しく母に寄り添ってスキンシップしながら、誠実に接する。
・手続き場所で
 母にここがどこで何をするのかを何度も優しく説明し、さらに手続き中は今何をしているのか?なぜ手続きしなければならないかを何度も説明し、すぐに不安になる母に安心してもらう。集中力が続きにくいので、可能な時は建物の外に出て母の興味のあるみどりやお花をみておしゃべりする。
 手続きは私たち姉妹が想定していたよりもはるかにスムーズに進んで、さらに将来困らないような提案をして頂いて、その場でできる手続きをさらに追加で行い10枚ほどの書類作成に1時間ほどを要したものの、無事終了。
・少し移動し休憩
 手続き場所から帰り道にある物産館の駐車場でティータイム。
 移動で疲れた母、水分補給とスイーツをいただく。
 私が母と車内で待っている間に、妹次女が物産館でお茶とスイーツを購入。
 おしゃべりしながらくつろぐ。
・施設へ
 施設についたら園長に手を引かれておとなしく移動してくれる母。
 優しい園長に感動。
 ケアマネさんに報告。ケアマネさんの提案通りにして、うまくいった今回の件感謝です。
 楽しいお出かけのあとは名残惜しんで不穏になる母というパターンは相変わらずで心が少し痛みました。
 
細かい気配りで疲れ果てましたが、心地よい疲れ。
手続きがうまくいったこと、母と穏やかに過ごせたことに安堵しました。
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松元佳子
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