「買い物をする」といってもそのスタイルは人それぞれ。
義父の買い物に一度とことん付き合ってみると義父の買い物に対する義父自身の思いや位置づけが見えて興味深い。
 
それを学んだのは十数年前に父の買い物に付き合うと短時間でも恐ろしく疲労困憊したのを自覚したから(笑)
 女性同士の買い物より異性つまり男性と買い物をするとすごく疲れる気がする。
それは当たり前なんですが、当たり前に気づいて、細かく見てみるとそこにお互いの生活をスムーズにするヒントがあります。
 
父の場合は、まずこれがしたい、だからあれがほしい。
 日ごろテレビや新聞で話題のものを物色したり、実際に見てみたいというところから買い物がスタート。それが見つかるまで歩き回り、見つけたら吟味して、よさそうだったらとりあえず買う。
 歩くのが億劫になったころは、テレビショッピングのフリーダイヤルに電話したり、通販雑誌のはがきやFAXで買い物するようになり、次第に金額が高額に。
 たまにデパートやスーパーに行くと、試食販売などに全部立ち寄って買っちゃう。
買い物するというより、他人とコミュニケーションを取りたい欲求や他人からよく見られたいという承認欲求を満たすための買い物に移行。
 父が悪徳業者の訪問押し付け販売に怖い思いをしてそれをないお金で解決しようという、恐怖心理からくる転落のパターンを経験。
 
それをふまえつつ、義父を分析。
・歩くのが嫌い
→なるべく効率よく回れるように店内地図を思い浮かべ、コースを決める
・時間をかけ過ぎて疲れないように気を付ける
→なるべく一か所で買い物が済むように買い物リストに最適なお店を選ぶ
・時には、義父のこだわりにとことん付き合って妥協しない買い物をする
モノによっては、何軒も周り、みつかるまであきらめないことは重要
 
そうして義父との買い物はランチの後。
ランチ中に義父の買い物リストをきいておしゃべり。
絶対に必要なものとあったら便利なものを分けて、なるべく一か所でそろえるようにするのか何か所もまわるのか見当をつけて出発。
移動中も店内でも、モノについてよくしゃべる!
 特に日用品は肝心のモノが見つかっても、しゃべり倒した後は購入意欲が減っていて「これだったらいらんわ!」とか「あれでも代用できるなら買わなくてもいいか!」となることもある。
がっかりする必要はなく、モノが増えなかったことに感謝。
荷物持ちっていうお役目から逃れられる(笑)
 食品は話を聞きながら義父の定番を買うのについてまわるだけが多いですが、義父の好みのものや、それを買うなこっちのほうがおすすめというのを提案する。この提案は喜ばれることが多い。押し付けないのがポイント(笑)
 
義父が気持ちよく過ごせるように、私自身はこれだけやれば後悔なく清々しくて気分がいい。心地よい疲れとしての印象を自分と相手に残せたらしあわせって思ってる(笑)
 
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↑義父にごちそうになったまぐろ丼♡
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松元佳子
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