そもそも認知症両親の介護のきっかけとなった出来事は、
1992年に父が脳卒中で緊急入院したこと。
その翌年には母が若年性アルツハイマーの症状が出始めていた。
25年前、私が24歳のとき。
一昨年、父の水頭症手術入院をきっかけに自宅介護にひとまずピリオドを打った。
現在両親は介護付有料老人ホームに暮らす。
この25年を振り返ってみると、
長女として厳しく躾けられ責任を果たすために生きる自分と、
人生が終わるときに後悔しない生き方をしたいと思う自分と、
いろんな感情と戦って生きて来たなぁと思う。
自分に親に祖母たちに負けたくないという、
負けん気だけで前に進んできたような。
そんな自分をようやく人に語れるようになったのがここ数年。
自分が思うより、
自分の親につけられたと勝手に感じる傷は深く、
なのにさらに自分自身でその傷を上塗りするようなこともしてきて、
認知症両親の介護を通して、
いろいろな自分を見て来たんだなと今は思う。
これだけの経験をしなければならなかった道は長いなぁ。
これからは、
こんな自分の経験を誰かに話すたびに、
涙を流し、笑い飛ばして、
傷が癒えていくのを見届けよう。
膿を出し切ったらかさぶたになって治る。
え?かさぶたって何?
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松元佳子
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