母が若年性アルツハイマーを発症したのは、母が51歳のころ。
1993年です。
そのころ私は若年性アルツハイマーという言葉を、NHKラジオの日替わりの電話相談コーナーの健康相談のときに聞いたような気がします。
そして母はその病気に違いないと確信しました。
数が数えられない、
簡単な計算ができない、
家事がおっくうになる、
何度も同じことを聞く、
などの項目を聞いたのだと思います。
「全部当てはまる!」
驚きとショック!
それまでの母は、日常生活にラジオを欠かさない人でした。
時間帯によって好きな番組があるようで。
もしも母がいつもその電話相談コーナーの番組を聞いていなかったら、
母の異変が病気だと私は気づかなかったかもしれません。
今は、日常的に使われるようになった認知症という言葉もまだ存在しない頃のことです。
そのキーワードを知った私は、若年性アルツハイマーについて必死に調べました。
病院のどの科を受診するのかはラジオで聞いて覚えていました。
総合病院の脳外科を受診し画像診断を受け、精神科医の診断を受けることをラジオに出演されている著名な医師がお話しされていたと記憶しています。たぶん(笑)
そのことを手掛かりに、鹿児島市内で診察してくださる病院を調べてみたのですが、ラジオ出演された医師のおっしゃる条件に該当する病院は見つかりません。
どうしよう!不安のどん底に落ちました。
当時家族の誰一人、母が病気であるとは思っていなかったのです。
「考えすぎだよ、お姉ちゃん」