介護保険で関わる関係者との関係には、
考えすぎるくらい考えずにいられない。
すべては、私と両親のこれからのため。
 
介護業界は人手不足。
介護を手伝ってもらう側の家族としては、
介護関係者は大切にしたい。
だからといって、
言いたいことが言えないのは違う。
 
希望は希望として伝えたい。
そんなとき大事なことは伝え方。
直接担当者にやんわり伝えたり、
やんわりが伝わらないときは、
責任者にやんわり伝える。
 
このやんわりが曲者だ。
男性の場合、やんわりな表現がわからないと
スルーされる。
直接的な表現で相手のプライドを
傷つけずくすぐれるような表現。
女性の場合、
遠まわしにでもしっかりと目的を
伝える。
 
どちらも、
相手を知るという骨の折れる観察作業で
小さな試みを試行錯誤しながら、
どういえばいいのかを探り探り。
そして担当者に伝わらないと責任者に
伝えるのだけれども、
責任者の資質というものがあり、
その人に合わせて伝えないと
あとでとんでもなことになりかねない。
 
そして、
仕事を始めたばかりの方や、
その人の性格や仕事に対する姿勢をみて、
その人が仕事人として育ってくれるような
言い回しにも気を付けるように心がける。
 
介護しているだけでも大変なのに、
介護に関わる人間関係も大変なのだ。
伝え方ひとつ、
言い方ひとつ、
両親と接するくらい神経を使う。
 
なぜそんなに神経を使うかというと、
伝わらなくては両親に合うと思う介護
ができないから。
 
人はそれぞれ違うから、
それぞれが快適であるように、
共有する時間を気分よく過ごしたいだけ。
気分よく時間を共有するには、
気分よく伝える方法があるはず。
その努力なくして快適などない。
そう考えるから。
 
だからといって、
自分の感情を押し殺すのではない。
それもまた、伝えるのだ。
お互いの時間を心地よくするために。