人との関わりでいい思い出というのは有り難い。

先日、妹次女と実家の駐車場あたりで立ち話していたら、
ご近所といってもちょっと先の方から、
「この前、お父さんとお母さん、テレビにでていたでしょう!
見たよ~~~。元気そうにされててよかった~~~!」
って私たちを見つけてわざわざ言いに来てくださった。
 
それは敬老の日あたりに、
終活ということで地元テレビKTSの取材を受け、
両親の施設で一緒の場面を
夕方ローカルのニュース番組中で放送されたから。
 
ご近所の方いわく、
「(ご両親を)見かけなくなったねーって話をしてたのよ。
そうしたら入院されたとか施設に入られたとか、
もう気になってたからテレビでみてびっくりしたの!」
だからどうしても私たち娘と話したくなったって!
ふふふ。嬉しい。

その方は、自宅近くのごみ置き場近くのお住まいで。
わたしが自宅にいたころからごみ置き場のお掃除をしていて、
母もときどき立ち話したり、掃除をご一緒していたんだと思う。
毎朝のように挨拶して言葉を交わすだけの関係でも、
それは心を温めるちょっとした幸いというもの。
両親のことをしばらく立ち話して気持ちがほっこりした。
両親は覚えていないかもしれないけど、
このようなことがあるたびわたしが両親に報告すると
嬉しそうに笑顔になる(笑)
 
両親は人当たりは良かったので、
ご近所さんとはそれなりの関係だったと思う。
挨拶されたら気持ちよく返すタイプの両親。
母は嫌なこともあったらしいけど、
そのことを私たち娘に言う人じゃなかった。
だからわたしたち娘は相手に先入観がない。
それは、実は素敵なことだと最近思う。

若いころはお互い尖っていて、
いろんな利害関係が発生したりして
相手に対して寛容になれなくて
無視したり陰口いったりするのは
ふつうのことなんだと今は思える。
 
現在は社会全体が超高齢化し、
親は田舎暮らしのまま、
子どもたちは独立して遠方に住んだり、
同居しててもすれ違いが多かったり。
寂しい高齢者、孤独な高齢者は多いと思う。
 
そんな高齢者と昔のことを忘れて
話しができることは素敵だ。
 
母がその背中で教えてくれたことは多い。
やはり子というのは、親の背中をみているもの。
今この年齢になって気づくこと多数。
有り難い。
自分もそれだけ経験を重ねたということか?!
 
そうして、その方たちとおしゃべりを楽しめたら、
とても気持ちが安らぐような気がする。
 
思えば、父が入院して母も施設に入所してから
いろんな人に声をかけていただいてる。
 

例えば、
ご両親が二人で散歩してたころ遠目にみてたよ~、
元気にしてるの?とか。

母がおかしくなってご近所では噂話になっているのかな?
なんてちょっとは思ったけど、
そんなことは気にしないようにして、
隠さずやってきた。
 
それを噂したかもしれない方々も
見守ってくださってたんだなと感じる言葉を数々頂く。
そうして今は両親が住んでいないことを気にして、
娘の私たちに声をかけてくださる。

両親は元気にしています!
ありがとうございます!
と答えることで、お互い安心する。
 
こういうお互い安心できる関係を
築けるようになったのはいいなと思う。

文句ばっかりいってないで、
責任放棄しないで、
気持ちを切り替えて
長女の役割しっかりやってきてよかったな。
あ!文句はかなり言ったけど(笑)

安心して地元で暮らすということは、
こういうことの積み重ねなんだろう。
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