介護保険の目的に「自立した生活」という柱があります。
実際介護してる家族、介護されている方々、
どうなのでしょう?

過去「両親の自立した生活」に
全く気付いてない自分がいました。
 
このことに気づいたきっかけは、
母が当時通っていた
認知症対応型通所介護の
懇親会です。
 
以下、当時の日記より
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2008年12月17日
 
母の通所しているデイサービスで
通所介護者家族と管理者、責任者、
認知症専門の資格を持った看護師
を交えての懇親会。
 
13:00~14:00の1時間。
認知症高齢者への接し方のプリント
を頂いて、簡単に説明を受ける。

家族の状況や家での様子、
また通所介護での様子など、
情報交換。
 
介護家族からは
困っている事など相談。
 
自分たちと他のご家族との違いはさほどなく、
お互い共感してみんな一緒なんですねぇ、
と再確認。
これが大切なんだと実感。
 

2008年12月18日

前日懇親会で頂いたプリントに、
「なんでも生活の一部をしてもらって
本人に自信をつけてあげましょう」
という項目とリストがあった。
 
さっそくダメ元で
片っ端からチャレンジ。
 
母は意外となんでも喜んでやってくれる。
母ひとりでも出来る事もあったし、
完全に手取り足取りでないとできないものもあった。
 
けれど母もわたしも、
なんだかやけに楽しんでできた。
 
父もあれ?出来るの?
とびっくり。

通所介護の懇親会に参加し、
頂いたプリントに沿ってさっそくチャレンジしたら、
家族に笑いが絶えない賑やかな1日になった。
 
わたしや妹たちや父がアルツハイマーの母に対して、
「母はひとりでは何もできない」
と決めつけ思い込みで接していたこと
に気づいた。
 
母の自立の道を閉ざしてしまうのは
家族の思い込みや決めつけ。
 
家族がそのことに気づいて、
アルツハイマーの母を、
ゆったりと見守り、
できること
できないこと
を見極めることの大切さを
新たに発見したのでした♪
とても嬉しい発見♪
 
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介護保険サービスは
高齢者が自立した生活を
自宅で送れるように、
という方向にシフトしてる。
 
そういう意識で暮らせるうちはいいけれど、
そうじゃない人、そうしたくても気力もない人も多いのではないだろうか?
特に認知症高齢者は。
本人の生きる力を奮い立たせるようなケアを考えるというところまで
考えて本人を支えられる家族っているのかな?
わたしは、そう思いながらも実際はなかなかできなかった。
とくに軽度の頃はできても、
問題行動が多くなると生活に追われてできなくなった。
自立した生活っていうのは、
精神的にも肉体的にも金銭的にも余裕がないと実際は難しい。
支える方が折れちゃう。
果たして支えてる自分は自立した生活を送れているのだろうか?
っていうジレンマさえ!
 
自立の道を閉ざさない生活、
ちょっと消極的なタイトルだったのは、
自立した生活っていうと、
ハードル高すぎっていうか、
非現実的な気がしたから。
 
そうだけど、
自立の道を閉ざさない生活を意識することは、
日々の暮らしが前向きで笑いが起こることは実感した。
ただ精神的に余力がないとできないというのは切実。
介護してる家族のメンタルケア、
なんとかならないでしょうか?
「仕方ないですよね~」ってケアマネさんに言われるの辛かった。