先日のブログ、

認知症両親の介護 相手のできることを見つける習慣をもつ

http://ameblo.jp/kosyokosyokosyo/entry-12186563365.html

に具体例がなかったので、そのことについて。

昨日のブログ、

認知症両親の介護 相手のできることを見つける習慣を持つ~具体編

http://ameblo.jp/kosyokosyokosyo/entry-12187333399.html

からの続きです。

 

どうやって、

あれもこれもできないと不安な相手のできること、

いいところをたくさん見つけて、

「大丈夫、あれもこれもできるじゃない!」

と自信をもってもらえるようにするのか?

 

相手に向き合う姿勢とひとつひとつの積み重ね

 

当たり前ですが、相手との信頼関係がないと、

身体介助をさせてもらえません。

 

「自分を大切に大事に扱ってくれるかどうか?」

を私が意識する以上に母は意識しています。

親子でも、いや親子だからこそ。

 

気持ちはどうあれ、フラットな姿勢で向き合うこと。

相手の表情や目、

からだのこわばり、

体調などを細かく観察しながら、

話しかけながら確認するように反応をみます。

そのとき自分の表情が怖くなってないか?

チェックもお忘れなく。

にこやかに☆

 

私:お母さん、今日は調子どう?触ってもいい?

母、調子がいいとき:

表情がゆるんでうなずいたり、しゃべる。

母、調子がわるいとき:

表情がこわばり、鋭い言葉を吐きながら、逃げる。

 

もっと他の場合もありますが、

わかりやすく2パターン。

調子がいいときは、そのまま介助ができますが、

わるいときは、様子をみるため、さらに声掛けしてみます。

 

私:お母さん、○子さん(母の名前)

反応のある方の呼び方を確認するために、

母の呼び名を両方呼んでみる。

(役割の名前に反応するときと

自分の名前に反応するときと

違うことがあります。)

 

さらに逃げるようであれば、

時間をちょっと置いてみたり、

その間の行動を観察したり。

 

反応があれば、体をとんとん優しく触りながら、

リハパンの具合や頭腕おなか足をとんとんして

ひとつずつ確かめてみる。

ここは痛くない?

大丈夫?

こっちは気持ち悪くない?

大丈夫?

繰り返し優しく聞く。

 

大丈夫とうなずいたら、

「そう大丈夫!よかった!」

っていう。

すると、お互い安心。

少しずつ大丈夫を確認できると、

安心が増える。

「よかった!」

 

痛いに反応したら、

「ここかな?それともこっち?」

さらに少しずつ確認。

特定できると、

「教えてくれてありがとう!」

「痛いところがわかったよかった!」

 

このやりとりの回数の分だけ、

お互いの信頼が深まるというか、

安心が増えるというか。

 

大きく一つのことはできなくても、

小さな一つのことならわかることがある。

それを積み重ねて、

大きな一つにする。

そういうことなんです。

 

そうするうちに、

不安じゃなくて安心や自信が母に広がる。

一瞬でも不安や恐れから解放される。

それこそが、大事。

そういう気持ちの積み重ねが大事。

 

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