わたしが就職して数年で若年性アルツハイマーを発症した母。
相談したいことは何も相談できないまま、
どんな困難も自己解決するしかなく、
逆に母のかわりとなって妹たちの相談を受けたり、
頼れない父に反発し、
つらい日々も多くありました。
真剣に自分と向き合ってきたおかげで、
いまや家族は一致団結してる感じです。
わたしがあきらめて投げ出さなかったから、
今の家族があると自信があったりして。
そうして、父や母の姉妹の叔母たち、夫の叔母、親戚の先輩女性、
わたしにはたくさんのお母さんができました。
もちろんお父さんも!
両親の介護と祖母たちの今後に不安を感じ始めたころ、
両親の兄弟つまり叔父叔母に話をしたこと。
いつも楽しいことに引っ張り出してくれた夫の叔母に相談したこと。
そのころから、距離がとても近く感じられるようになりました。
それまで母のアルツハイマーについて親族にほとんど話をしておらず。
祖母の介護が必要になっているように感じても、
自分たちが介護できない状況だったこと。
父は、母のことも面倒見れない状況で。
妹次女は子どもが生まれたばかりのころで。
一生懸命支えなくっちゃと思うばかりで必死。
そこから頑張って踏ん張って進む覚悟ができたころ。
あちこちにいる母たちから。
それぞれ電話やメールをもらいます。
私だけでなく、夫の誕生日にお祝いの贈り物をもらったり。
季節のおいしいものを送ってもらったり。
たまに会ったら、ハグしたり。
いっぱい話を聞いてくれて、
一緒に笑ってくれる。
ウインドウショッピングしたり、
お酒を飲んだり。
一緒に過ごす時間に、ご飯を作ってもらったり。
おかずのおすそ分けをいただいたり。
母にしてあげたいことは何でもできるけど。
母にしてもらいたかったこと、たくさんありました。
それを今は、あちこちにいる母たちがしてくれます。
とても幸せ♪
うれし涙がだーだーでるくらいに。
現実から目をそらさず、
安易に頼らず、
しっかり自立できる道を模索したから、
いろんな人が助けてくれて、
現在があるんだなってしみじみ思う。
まずは、自分で立つ。
ちゃんと立っていれば、誰かが手を差し伸べてくれる。
お互いさまで助け合える。
助け合って支えあうから愛おしい絆ができるんだろうな。