母が若年性アルツハイマーになってからというもの、大嫌いだった父と、理解できないほど家族に尽くす母そのわりにわたしには向き合ってくれない、つまり敬遠してた両親と向き合い、妹たちと向き合い、何より自分自身と向き合わなくては前に進めなくなった。

自分はこれからどう生きるべきか?

どう生きたいのか?

 

母の発症は私が20代前半若かったので、課題の重さにずし~~~んっって感じ。

やっと親元離れて、独立できたのにって。

母のことで、結婚にはかなり悩んだ。

3姉妹の誰が両親の今後を見守るのか?

家は継がないけど、父は自分の引き継ぐ家をどうするのか?

祖母のゆくゆくはどうするのか?

しっかりものの母を頼れないこれから、私の人生どうなるの?

不安と恐れと。

結婚するにあたって、相手に何を求めるのか?

わたしは相手に何を与えられるのか?

ともに楽しい日々を過ごせるのか?

 

自分の不安を行動しながらひとつひとつ解決してきたんだな。

小さな小さな決断で、決断なんていうのもおこがましいけど。

それを自分だけでなく、妹次女とパートナーに話、理解し支えあえたのは幸せなことだった。

家族の誰かが犠牲になるのではなく、お互い助け合って分かち合えばいいといってくれる人がいたこと。

一緒に成長してきたんだな。

だから、自分にも向き合ったし。

妹次女と、パートナーと向き合って。

話をしつくして、次になかなか母の病気を受け入れられない父や妹三女とも逃げずに向き合い続けてこれた。

こつこつ頑張って向き合い助け合っているうちに周りの理解も得られるようになったんだろうな。

相談できる人がいなかったのは、ほんとにつらかったな。

それでもあのとき、自分や家族をあきらめなくてよかった。

 

両親と両親の病気と向き合うことで、自分だけでなく、周りの人とも向き合う姿勢が養われてた。

最初は向き合うのも嫌だったけど、あきらめたらおしまい。

それ以上はない。

それで、自分のこころが平穏ならいいんだろうけど、違った。

ザワザワ、ドキドキ、ハラハラ。

 

これからも、自分に向き合って目の前の人と向き合って、丁寧に自分を生きていきたい。

喜びを感じることに全力を傾けて。

両親と過ごした日々に学んだことでほかの人にも役立つかもしれないことを伝えたい。

しないでいい苦労もある。

理解できれば、優しいこともある。

そういうことをあなたに届けられますように。