若年性アルツハイマーの母の症状がゆるやかに進行していく中で家族の決め事を作りました。
母を支え、父の負担を軽く、姉妹それぞれが助け合っていけるようにと考えて、私と妹次女と相談。
週末土曜は実家で家族5人で過ごす。
仕事などの予定がある日は除く。
子どもパートナーも参加オッケー。
ゆるくゆるく始めました。
時間帯は10時半くらいから夕方まで。
初期には、ドライブや旅行、夏にバーベキューをしたこともあります。
夕食を挟むこともあれば、ないこともあり。
両親の症状の進行に合わせて臨機応変に内容をかえながら、もう10年過ぎたでしょうか?
両親が施設(介護付有料老人ホーム)に入った今もそれは続いています。
本日は姉妹3人で訪問。
両親とも家族の時間を楽しみにしている様子。
特に母が楽しみにしてくれているんだなと感じます。
施設では他人の目があるので、やはり多少の緊張感があり、表情もこわばることが多い母。
要介護5という母の状況は、生活動作の全介助が必要で。
言葉でうまく表現できないし、言葉も理解しにくいことがほとんど。
そんな母が、家族でワイワイおしゃべりすると。
妹たちの名前を呼んだり、
「大丈夫ね?」と気遣ってくれたり、
「大変だったね!」と労わってくれたり、
「よかったね!」と喜んでくれたり、
その会話にあった言葉をしゃべることがある。
たくさん質問すると、
大きくうなずいたり、
小さく相槌のようにうなずいたり、
否定のときは顔を動かさず、
答えてくれる。
そんな母さんのことばが私たちへの愛情。
私たちには宝物。
母さんのことばを受け取れる喜び。
お互いの信頼と安心を確認できる時間。
ずっと続けてきてよかったと思う週末家族時間。
場所や時間がかわっても土曜は家族で会う。
土曜が無理なら日曜に会う。
週に一度でも少ない時間でも。
できるだけ長く続けることができますように。