昨年の今頃、血管性認知症の父の急激な症状の悪化で、両親二人を自宅介護できる状況ではなくなり、二人一緒に入れる介護施設を探しては見学、申し込みというのを繰り返していました。
日常生活を支えつつ、施設探しと見学を同時進行するというのは、想像を絶する困難でした。
家族が自分たちで症状の悪化した両親がともに入れる施設を探すというのは、ストレスフルです。あらかじめ両親の希望する生活の送れそうな施設を見学し予約しておく必要があったと後悔しました。
施設入所には、施設側の条件があるため、入所者の審査もあり、それなりの時間と手続きが必要でした。早くて2週間、長いところでは1か月以上入所できるまでにかかります。(松元調べ)
病院から施設へというのを父の入院で体験しましたが、間に仲介業者が入り、スムーズで苦労もほぼありませんでした。苦労というのは金銭面とサービス内容などの条件が合わないこと。
まさか仲介業者があり、物件の見学の手配をしてくれるなんて知らず。
仲介業者というのは、不動産物件と同じようなサービスが受けられるというとわかりやすいでしょうか。
父の病院のソーシャルワーカーの紹介で初めて知って、お世話になり、なんていいサービスなんだろうと感心したのを思い出します。
私たちが病院で紹介された仲介業者は、こちらの提示する条件(場所、介護サービス内容、医療に関する内容、それぞれの費用など)に合う施設を数件ピックアップし、見学に同行し気に入らなければ次の物件をさらに紹介、気に入ったら入所準備を整えて契約まで同行し、そのサービスは無料というものでした。
現在はその仲介業者の担当の方のおかげさまで、こちらの希望通りの施設で両親は穏やかに暮らしています。
そうして、両親とのちょうどいい距離感は、自分たち娘にとってこれくらいだったんだなと思います。
自分(娘)たちが信頼できる施設で両親が暮らし、週1回のゆるりとした面会を日常とすること。医療は過剰でなく、年相応のものであること。
あらゆる面で、お互いに尊重しあえる、感謝しあえる、そんな感じ。
しかし、費用面では赤字です。黒字の収支は無理です。なにせ二人だから。
施設に入所するとなると、一人暮らし以上の費用です。
介護と医療費がプラスされての住居費管理費がかかるわけですから。
二人同居でいいといっても、介護保険だと一人分ずつと言われます。
自宅暮らしの3倍/月の経費となっています。
都市部では、もっとお高いようです。
地方に行けば、住居費がお安くなる場合が多いかな。
ということで。
介護の苦労は歳をとるとしんどいだけで、寿命が縮むって感じです。わたしなんて介護するには十分若すぎるお年頃ですが、それでもしんどくて体力に自信がなくなりました。
そうして、歳をとったら定年になったら楽しもうなんて思うくらいなら、今をもっと楽しむべきと私は思います。両親とも病気になったのは50代前半。
健康で体力があるうちに、遠くに旅して、夢を追いかけて、さらに元気になっておくというのがいいな!と思います。
苦しいときこそ、夢を持とう!
そして、思い立ったが吉日!