昨日は、現在の施設で受ける訪問診療(内科)が最後だった母。
主治医のG先生に、二人で、これまで8か月のお礼を述べました。
G先生は、穏やかに母に接してくださる先生で、いい意味で、ふつうなんです。

普通:アルツハイマーの母を特別視しない。健常者と同じように声かけしながら診療してくださる。


それに、わたしたち家族の意向をよく理解してくださっていました。

私たちの意向:アルツハイマーの母の気持ちになって考えた診療、治療。
       病気を探し出しての過剰ともいうべき診療ではなく、必要最低限(という言い方は微妙ですが)の治療。できるだけ自然のままに風。


先生がお名残り惜しそうに声をかけてくださったのが、印象的で。
こう、分かり合えてる部分があったんだなって感じや。
命を自然に全うできるようその人がその人らしく在ることができるようサポートしてくださる先生だと感じていました。
母が嫌なことはしない、必ず母の許可をもらって診察するという姿勢が母に通じているのが、なんともわたしにとっても母にとっても心地よかったのです。


認知症になって、うまくこころを気持ちを表現できなくなるけど、快不快を感じていないわけじゃないんです。誰よりも繊細になって不安と恐怖に苛まれていたり、喜びは何倍も感じていたりするとわたしには思えます。
そう信じて母に接してきました。
信頼関係を築き、深めることができたのは、母の立場になって細部にまでこころを馳せた結果。
ただのポーズではない、愛情をこめたハグや頬を寄せ合って微笑みあうという喜びを体現できるのだと。

いろんなことが浮かんで今日はうまくかけません。
そういう日もあるということで。