2016/02/12
父(血管性認知症、要介護4、正常圧水頭症シャント術後のリハビリ中)入院中の病院で、病院の相談員、仲介業者Kさん、施設管理責任者Tさん、介護職員さんと父、姉妹で、面談がありました。
この面談で入居の可否が決まるのかと思っていたら、顔合わせと状況確認でした。
よって、来週の退院が決まりました。
『うっそ~~~ぉんっ!』衝撃を受ける姉妹。
話がとんとん拍子だったことに。
現在入院中の病院の本来半年の入院期限6か月が今月19日で、入居先が決まるまでは、入院可能。
あまりにも決まらない場合は、系列の老健に空きがでたら入居という段取りになっていました。
それでは、どうか?と母(アルツハイマー要介護5)の入居中の住宅型有料老人ホームに父も一緒にと面談をしていただき、入居OKをいただいておりました。
が。
父の回復具合と父の性格上の問題というか欠点?から、施設内で歩く場所があり、広く自由な空間があるほうが好ましいと主治医からの進言があり、また家族や親族も主治医と同意見ということで、それから金銭面の問題から、仲介業者Kさんが数ある物件の中からよりすぐりの1件を紹介してくださった施設に入居ということになりました。
さっそく、この点を各方面に連絡。
・母の施設の担当者の方に。→父は別の施設に入居することになったという報告。
・母の(入院前までは父も)ケアマネージャーに父の入居する施設が決まったということ。
ケアマネージャーから、父の施設のケアマネージャーと仲介業者Kさんに情報提供を詳細にしていただけるように依頼。
・これまで相談に乗っていただいた母が通っていた認知症対応型デイサービスの責任者の方に報告。
父の退院日、施設入居日が、早すぎてびっくり。
入居に関する調査、説明等と書類一式をいただいて、入居時にご準備いただくもののリストにそってすぐさま準備に突入。
頂いた書類
・入居時にご準備いただくもの
・生活歴用紙(入居者のうまれてから現在までの生い立ちについて記載する)
例)病歴、好きなこと・もの、嫌いなこと・もの、好きなテレビ・ラジオ番組・タレント、嗜好品、性格・血液型、信仰、不安・悩み、家族関係、くせ、思い出の場所・品、おしゃれ、習慣、趣味・興味、楽しいこと、大切な人、苦労したこと、入居理由・経過、生活史(別紙)、家族の要望(医療的なこと、身体的なこと)
・生活史(入居者の出生から入居までの暮らしぶりを記載する)
西暦年、歳、場所、同居者、仕事、学歴、暮らしぶり、入院、病歴など
*このいただいた書類でもっとも難関なのが、生活歴と生活史をかくA4用紙です。
ですが~~~、これが最も重要です!
この書類がない施設は、はっきり言って信用できないとこしょは思います。
あればいいってもんでもないですが。
これを書かせる施設は、何かの折に父に対応する場合、参考にする可能性があるということ。
ケア内容に期待が持てます。
必ずとは言えませんけど。
でも、最大限に努力してくださり、さらに突っ込んだ質問まで家族に頂けたら、その施設は素晴らしいと思います。
また、直接書かなくても、家族のヒアリングを専用の用紙にメモしている場合は、信頼できる可能性が高いとも言えるとこしょは思います。
さて、退院が決まったし、入居が決まったので、即生活に必要で実家にないものをリストアップし、買い物しました。大きなものでは、半透明衣装ケース(天板は木のもの:テレビやラジオなどを置くのに便利)とハンガーラック(見てすぐわかるという使い勝手のよさ)。あとは、日用品など。
この後、母について、施設のケアマネージャーに相談というか質問。
将来的には母と父には一緒に住んでほしいし、両親それぞれもそれを望んでいるということ。
母が入居できるのかどうか?(アルツハイマー、要介護5、からだはほぼ健康、トイレ食事入浴などほぼ生活全般、介助が必要)
入居可能な場合、いつぐらいになるのか?(半年後、1年後、可能性があるか?ないか?)
この件については、施設ケアマネージャーと仲介業者Kさんが当日その後に密な連絡をとってくださったおかげで、母の入居可能日などほぼ決定事項として連絡をいただきました。
しかし、母に関しては、やはり面談や父との状況を確認したいので、父が入居後1週間以降をめどに施設を母と訪問するということで調整中。
父の入居する施設は、母に合うのかどうか?ちょっと微妙ではないか?と内心思っていたのです。それは、ざっくりというと、母にとって部屋が広すぎることと、一人の時間が多いこと、父が先に亡くなった場合は大丈夫か?という点。
その不安を施設のケアマネージャーは敏感に察し、自分の経験談を語って私を安心させてくれていました。後で、気づきました。有難い配慮でした。昨年亡くなったというご自身の実父がアルツハイマーで大変な苦労をされたということ。
こういう方に出会えたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。
身内にこういう方がいらっしゃらない方には、なかなか理解していただけないのです。一番理解してほしいと思うことを。外見ではなく、外面でもなく、内面の奥深いところにある、その人自身の姿とでもいうものを一番理解してほしい。たとえどんな状況であっても、人は人である、尊厳をもって接していただきたい。
今回、学んだこと。
・施設関係者、ケアマネージャーで、父や母(要介護者)の詳細な情報提供を個人情報をたてに情報提供しない人は、わたしには合わないということ。
情報提供しないというのは、できない、つまりきちんと個人の情報を把握していない、関心がないということがほとんどである。または、必要な情報提供という仕事を面倒だと思っている可能性が高く、そんな人がするケアはケアになっていないことが多いということ。
ところで、父の面談中。
父、暴れはしませんが、地団駄をふみ、大声それは大きく広い病棟に響き渡り仕事中の看護師さんの手が止まるほど(大声や奇声に慣れてらっしゃる)、ほかの入院患者さんたちがビビるほどの大声で、不安からくる恐怖の雄たけびを何度も何度もあげました。
雄たけびの内容が、ストレートに自身の不安を例えば「ここから新しいところに移るのは嫌だよう~!」とかいうような内容ではなく、『寒いよ~~~!!寒いよ~~~!!』という、恐怖で冷たくなったということを表現する単語であったのは、興味深かった。
こういうのが何回もありました。
往生際の悪さは、父の性質であるというのは、介護生活が始まって徐々に明るみに出たことです。
そうして、こしょは、父に恨み妬みの強い視線を浴び、文句を言われ、
散々じゃねーーーかっ!っていう悲しみに打ちひしがれるっていういつものパターン。
あんなに両親のために施設を探し、紹介を依頼したり、見学したり、申し込んだり、とにかくできることは全部していたというのに!
わかっていても、ガク~~~~~ンッ(´д`lll)
悲しみややるせなさは回数を重ねるごとに、小さくなってはいます=慣れ。(朗報!)
なんと、この1週間は怒涛!初めて物語(初体験)と感じることも考えることもたくさん。
ちょっと知恵熱っぽいことになっているかも。
でも、体験して感じること、考えること、大変なこと、は学びの巣窟みたいで、心地よい疲労感です。
自分をみつめる深さが増してます。
深くて溺れそう。
あ、救命胴衣も着てて、浮き輪してるんだった!