母は、
アルツハイマーで
要介護5で
言葉でコミュニケーションがとれません。
そんな母を有料老人ホームに入れたわたし。
父が水頭症で手術するため、
入院の期間がどれほどになるかわからない。
父のこと、
母のこと、
自分たちのこと
を総合的に考え、
母に施設に入ってもらうことにしたのです。
わかっていたことですが。
落ち込む出来事がありました。
…落とし穴に派手に落下。
落ち込む出来事とは
母が暮らす有料老人ホームの担当看護師に
向精神薬を増量したことを
電話で事後報告されたことです。
主たる介護者であるわたしに
事前になんの相談もなく!
現場の担当看護師の判断だけで。
ケアマネも聞いてないし!
現場の担当看護師が主治医に勝手に電話して、
母のブツブツがうるさく、
他の利用者に迷惑をかけたから、
何とかして欲しいと訴えて、
ごく当たり前に主治医も向精神薬を処方するという、
その施設では何の疑いもなく、
その施設では常識的な措置が取られたんですよ。
でも、これまで。
母の認知症の周辺症状や症状など、
お薬で変化することが大きかったため、
お薬のことにナーバスになって、
お薬ではなく、
ケアで対処してきた実績がある。
自宅でも、
デイサービスでも。
私としては母に向精神薬を事前連絡なしに母に服薬させた
施設や主治医に対して、
自分で思っていた以上に
我慢ならないことで怒り狂いました(身内とともに)。
母が有料老人ホームで
施設の主治医と初対面するとき、
わたしは一緒でした。
その最初の訪問診療では、
わたしたち家族の要望である、
なるべくお薬に頼らず自然に時を過ごせるように…
ということに主治医は同意してくださっていたのです。
だから。
向精神薬の使用を事後報告されるなんて
思わなかった!
これが落とし穴1。
それでさらに有料老人ホームの責任者や担当看護師に、
ここはグループホーム
(認知症と診断され要介護判定を受けた方しか入れない施設)
ではなく、
有料老人ホームであるから
認知症に詳しくない。
だからこういうことはふつうと言われた。
落とし穴2。
有料老人ホームで働く方々は
介護のプロかもしれませんが、
認知症ケアのプロではない。
そう宣言されました!
そなんですか?
そんなものなんですか?
母のブツブツ独語や不穏行動は
アルツハイマーの典型的周辺症状で、
不安が起因。
その不安を周囲の人に理解してもらえない怒りから起こる症状。
なので、お薬じゃなく、ケアでなんとかできます。
これまで母の通う認知症対応型デイサービスのスタッフさんはみな、
当たり前のようにケアで対応してくださいました。
母のために努力してきたことを
一瞬で水の泡にする向精神薬。
約束と違う!!!
怒りしか沸かない…。
とはいえ、
このままの状態はわたしも母も耐えられない!
訪問看護サービスの責任者に相談という形で面会をもとめ、
家族の心境と母への対処を事細かに説明。
要望を伝えた。
なぜ、
訪問看護サービスの責任者に相談なのか?
というと。
主治医との連絡やお薬の管理は
訪問看護サービスで行うという契約があるため。
同時に、ケアマネにも報告。
だけどケアマネは及び腰。
当事者同士で話し合ったらどうですか?
っていう無責任なアドバイス…。
ケアマネ、すぐに話題をかえる。
「お父さまの移転先の病院を訪問してきましたよ!」
っていう。
わたしの心の声。
それって、仕事してますアピールですか?
有料老人ホームの母のケアはできなくて、
入院中の関係ない父の見舞い話をわざわざするなんて!
怒りに打ち震えて従来のネガティブなわたしが立ち上がる!
ケアマネは頼りにならないとすぐに切り捨て。
母の通っていた認知症対応型デイサービスの
責任者にメール相談。
その方はすぐ電話をかけてくださり、
話を詳細に聞いたうえで、
現場の現状と、
相談の仕方について
アドバイスしてくださいました。
デイサービスの責任者は、
いつも真摯に対応してくださっていた。
なのに関係なくなったいまでも
真摯に相談にのってくださる。
ほんとうにありがとうございます!
それでわたしは落ち着きを取り戻し。
旦那どのと妹次女に報告相談。
そして迎えた訪問看護サービスの責任者との相談日。
まずは。
母の実際の様子を見に、
有料老人ホーム内のデイサービス中の母をたずねました。
このデイサービスは介護サービスですが、
認知症の専門サービスではないのです。
だけども、
有料老人ホームに入所する条件として、
有料老人ホームのデイサービスを
受けなければならない。
わたしとしては、
デイサービスはこれまで通り
認知症対応型に通わせたかった。
でも無理なんですって!
結局お金の問題でしょ。
介護する施設側や
役所側の原理。
介護される人のことなんか
考えちゃいない!
いろいろとややこしいんです!
施設の種類、サービスの種類というものは…。
介護していなくて読んでいる方は
ちんぷんかんぷんだと思います。
結局。
いい人いい施設ばかりではありません。
>玉石混合
母さんごめんなさい。
こんな施設しか探せなくて。
さて、母。
別室でブツブツ独語。
別室=職員さんの事務室。
母の横で担当さんが、
『わたし今、お母様の係です』
って母の目前でドードーとおっしゃいました。
わたしの心の声。
え?なんで?
お母様の係って何?
母を差別してますよ!って宣言?!
それはあなたの仕事でしょ。
お母様の好きなことはなんですか?
とか気の利いたこと言えないんだ?
バカですか?!
(不信感のあまり言葉が悪い)
けれども母を人質にとられているわたしとしては。
『すみません、ありがとうございます!』
としか言えない!
そもそもふつうのデイサービスだから、
他の方々は加齢によるちょっとした認知症状が
ある方も中にはいらっしゃるけど、
日常生活に多少の困難しかない利用者さんばかり。
そんななかで母は、
別室でマンツーマン待遇。
そこではすぐに、
デイサービスの責任者Kさんが来てくださって。
『お薬のことですよね?!』と。
やっとここで、
経緯を聞くことができました。
というのは。
電話してきた担当看護師は経緯さえ話さず、
要件=向精神薬を通常のお薬に追加しました。
だけ言って電話切った!
利用者数に対して、
労働者の数は法律上は十分ですが、
まぁ忙しいらしいんですよ。
あとでわかったことですが、
ここの従業員、
忙しいのではなく、
忙しいフリ!
ろくに入居者の話を聞いていなかったし、
面会に来たわたしひとりを入居者の方々と残し、
わたしが呼びにいくまで。
職員が集まって雑談。
とかふつうにありました。
信じられない!
話はもどって。
ここの有料老人ホーム、デイサービスでは。
ふつうの高齢者のなかに、
母という問題人がいる。
誰もまともにケアできないから
お薬でナントカってパターン。
この有料老人ホームで
アルツハイマーの周辺症状とそのケアについて
学んでらっしゃるのはせいぜいKさんくらい。
ケアといっても母の場合はたいてい、
誠実に母に対応して、
ちょっとした言葉かけとボディタッチなどで、
防げることがほとんど。
母が他の利用者さんに迷惑をかけたということは、
よっぽどなんですよね。
それで母は、
自分のいいたいことを理解してくれる人がいなくて、
どうしていいかわからなくなって、
そばにいたちょっと気にくわない人を攻撃したのでしょう。
それを向精神薬で黙らせた。
人としての尊厳て何?
従来の他の利用者の尊厳を守って、
新入りの母の尊厳は守らないんだ?!
わたしは怒りで
あまりにも怒りがこみあげて、
悔しい!!!
わたしは、
これまで相談する人が探してもなかなかおらず、
母の病気の症状について一生懸命勉強して、
情報集めて、
そのうちやっと世間でも認められる病気となって、
相談できる人ができて、
大切に人間関係を作ってきて、
私たち家族にあった形の介護を
思考錯誤して作り上げてきたんだ。
発病から20年近く
母らしく過ごしてもらえるよう精一杯努力してきた。
心無い担当看護師と
その看護師にいいなりの主治医に
絶望した。
だから。
どうしてこうなっちゃったんだ?
って自問自答して、
自分とむきあったんだ。
どうすればよかったんだろう?
どうすればもっと母らしく施設で
過ごしてもらえるんだろう?
母を尊重してもらえるんだろう?
母のままを受け入れてもらえるの?
様々な疑問がぐるぐる。
それをそのまま、
まずはKさんに伝えました。
その後、
訪問看護の責任者Yさんに伝えました。
わかってもらえたかどうかは別問題。
とりあえず、
自分たちの思いは、
言わないことには始まらない。
ここからお互いに情報交換して
思考錯誤しながら
関係を作っていけるよう
成長出来る方向でと伝えた。
そのときわたしが
口に出さなかったことは。
誰が悪い?
誰の責任?
そりゃ無知な担当看護師が悪いに決まってる。
資格とったきり勉強や情報更新してないでしょ!
母のために認知症について学ぼうなんてみじんもない
傲慢で知ったかぶりな担当看護師なんとかしろ!
話しはもどって。
これからを前向きに母が
生きやすくなったらいい
そう思うことにした。
そうしてわたしはわたしに言い聞かせる。
お薬だけで何とかしようってことではなくなるかもしれない。
そういう希望を持てるよう自分から努力を始めるんだ!
とにかく事後報告じゃなく、
事前連絡にしてください!
ココだけは念押し!
訪問看護責任者Yさんには、
主治医の次の訪問診療で
家族の希望を伝えるくらいの時間を
とっていただくようにお願いしました。
ほんの数分あるかないかだけどさ。
気持ちを伝える努力はしたい!
こういうことが、
なにかのきっかけになると信じる。
自分も相手もオッケーの関係作りは
気持ちを伝えることから。
あとは、KさんとYさんが施設全体の責任者に伝えるとのこと。
わたしは直接施設全体の責任者と話たい。
後でお願いしよう。