つぎの日、夕飯の支度 しながら、 | すずめがチュン

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アケノさんを取りまく風景をおとどけしてます。











2014/7/10 撮影

彼女のことを 考えてました。


 ポテトサラダの、じゃがいもを茹でながら、



「 ハ~イ!、こんにちは」 と呼びかけます、


 現れました、彼女です!



 オヤ、・・・椅子にかけてません、


 立ってます、


きのうと、おんなじ、少しはにかんだような笑顔、



今まで、何かやってたのかな?


肩を上下させて 大きく息をしている、



 時々、ドアの方を振り返っては・・・・・、


また、こっちを見て、ニコっとするので、



 「 ごめんね、忙しいの?」 と言うと、


 「 ちょっと今、気になってる事があって」 と、


また、ドアの方を 向いた、



やっぱり、・・・・忙しいんだね、じゃ、なおさらだ、


 グズグズしてたら、神父様みたいに、


 また、居なくなっちゃいますからね、



「  お名前ききたいと思って!」


  ここで、集中する!


 ナニ、なんていう名前なの、



 「・・・・・ スーザン、」


  そう 答えてくれたような、


「 え、 スーザン?」 と聞き返すと、


 「 スージー、」


  と、返ってきた、



あ、スージー!、ね、ありがとう!


 ついに、名前をゲット、



満足したとたん、スージーは消えました。


 「 へ~、スージーか!、」


  つぶやきながら、後ろ 向くと、


あれっ、


いつの間に出たのか、


 お風呂に入ってるはずの、ケイさんが、ユウ君に、ふく着せてる、



 「全然、気づかなかった!、いつ出たの?


 もしかして、そっちのドアから 入ってきた?」



「ううん、お母さんの横の、そのドアから、


  あれ、気づいて なかったの?


いつもなら、時間見て ユウ君、連れてってくれるのに、


 ヘンだな~、と思ったのよ 」



そう言われて、 見ると、アララ、


ケイさんは、バスタオル、巻いただけの姿で、


 ごめん、ごめん、



 どうやら、目あいて、


  手、動かしながら、


どこか、違う世界とつながっていたみたいです、


  ほんの一瞬ね、



それにしても・・・・・・


 すぐ横を、裸の親子ふたりが、


  バタバタと、すり抜けてゆくのを、気づかないとは、


その時、私はいったい、何処にいたんでしょう?


 おもしろいですよねぇ!



テレビの中の世界、


 そこからの、匂いを感じたことも、何度か、


  これも 何処かで、


 スイッチが 入るんでしょうか?



匂いで、ひとつ、忘れられないのは、


 10年ほど前に、呼吸による 健康法を、やってた時、



ゆっくりと、吸って・・・・、吐く、


 これを、20回くらい、


ひたすら集中して、やるのですが、


  これが、思ったより 難しく、


 あとから、あとから湧いてくる雑念が


  ジャマします、



消しても、けしても、湧いてくる、


 雑念を追っ払うのに、いい方法を思いつきました!



それは、


 呼吸をカウントしながら、


  同時に、てくてくと、


 頭の中の私も、歩いて行くというもので、


目指すのは、小さいころから、お世話になってる


 近くの神社!


もちろん、イメージで、


 約、30分の道のりです、


次に、神社までの 道筋を思い浮かべ、


 それを20分割(呼吸の数)、


それに、途中とちゅうの、建物や、景色をくっつけていって、


 繋げて完成、



 最後の方は、神社に到着、


  鳥居をくぐり、


 参道を進んで、長い石段を、


 上がったら、左の手水舎で、手と口を清め、 


  参拝して、終わり、


 というイメージで、どうよ、と



い~い感じでした、とっても、正に狙い通り、

 

  雑念など、入り込むスキもない、


 わき目もふらずに、私は 神社を目指して


  歩いてゆきます、


   感心、感心!



 何より、毎日、神社詣でをしているという、


  錯覚も心地よくて、


 せっせと続けていた ある日、



18、・・・・頭の中の私は、


  いつもの、石段を上り終わりました、


 すぐ、左にある


   手水舎に向かいます、・・・・・・あれ、


 ダレかいる、


  ずっと、無人だった、イメージの中に初めて人が


    現れました、



 手拭いで、手を拭いている、口髭の老人、


  横顔でしたが、祖父でした!、



 茶のジャンパーに、グレーのズボン、


  生前、よく着てた、おなじみの服、


 改まった時に被ってた、帽子も、ちゃんと、



え、どうして、


 じいちゃんが、いるの?



 そう思った瞬間、確かに 匂いました、


  祖父の匂いが!、


 病気がちで、薬が欠かせなかった、


  祖父の近くに、いつもあった、


 あの匂いです、



 それが、吸い込む息と一緒に、確かに入ってきてる、


  祖父の部屋に、いるようでした、


 匂いが、引き金になって、次々にいろんな事が甦り、  


  忘れそうになっていた、祖父との思い出が、


 また、はっきりとしたものに変わりました、


 

そのあとも、呼吸法は 続けていましたが、


  不思議な出来事は、この時だけで、


 終わりました、



繋がっているんですね、


 いつでも、


私たちが、忘れている時でも


 向こうの方たちの、電源はいつも、


   ON に、してあります



なんて・・・・嬉しいんでしょうね。





     つづく