最後の一枚は、「ハイアーセルフに会う」 というもの、 | すずめがチュン

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アケノさんを取りまく風景をおとどけしてます。











2014/7/10 撮影

ハイヤーセルフ、というのは、大きな大きな自分自身、


肉体をもって、この地球で、


いろいろな体験をしながら生きている( 私という)存在を、


たどって、どこまでも、辿って行った時、


行き着くところ、


無限に大きい、意識をもった、光の存在!


という・・・・・ものらしい、



「 え、それに、じゃなかった、そんな凄い方に、


会えるんですか!・・・・私たち!」 、


つい今しがたの体験が、ま~だ、頭の中で、グルングルン回りながら、


ふたり興奮して、顔を見合わせる。



「もっと、あるんですか!、か」 と、鼻がふくらんで、


ご馳走を存分に平らげたあとに、


「 このあと、スペシャルデザートの盛り合わせがございます!」


などと、言われたような顔になってると、


「まぁ・・・・・じゃ、・・やってみましょうか・・」 と、


まるの日さんは、あっさり、


ほんとに、あっさりと、


呆気ないくらい、フツーな感じの 「 まぁ ・・・・」で、


 そぉ~か、そうか、フツーなんだ、そうなんだ、


 いいね!楽しみだね!


と、いそいそと、二人また横になりました。



いよいよ本日最後のCD、


いつもの海岸が現れる、


私は・・・・


白い服だ、・・・・改まった感じの・・、クツは白のパンプスに変わっっている、


メイクも、ひかえ目、清志郎さんではない、


 よしよし、いいね!きちんとして、


 そうでなくっちゃね、何しろ今度会うのは、ハイヤーセルフだよ、


と、


誘導のガイダンスに従って、歩いてゆく・・・・・


ずっと、ずっと・・・・


・・歩いている・・・・


( 向こうに、 宮殿が、見えてきます )


  宮殿?・・・・・、まだ見えない、


ず~っと、先を見るイメージにもってゆく、


  見えた!


白っぽい、建物が遠くに 小さく現れた、


だんだん、大きくなる、


  近づいていってるようだ、


左右の景色も、くるくる変わる、


建物の、すぐ下までやって来た、


見上げるほどに、高い、たかい建物、


宮殿ではない、寺院のよう?


ゴシック様式の左右の尖塔が、空を突き刺すように、


そびえている、


どこにも柔らかさを感じさせない、


ガラスの寺院だ!、


壁や、柱や、屋根が、


カットされたダイヤのように、


キラキラと、絶えず光を反射している、



( 宮殿の中に・・入りましょう・・  そこにはたくさんの人達がいます )


入る、


中は広い、そして、とても明るい、


周りは・・・・・人?・・・・・モノ?


視点を定めようと集中する、


コマ送りのように、次々に変化していく人の顔のようなもの、


それが動きつづけていて、判別できない、


少し視線をずらして、遠のく、


壁ぎわに移動した、


寺院の真ん中を残して、


うねるような夥しい 人の波が


目の前で大きく、廻っているのを、


少したかい位置から、見下ろしている、



( 中央の、一段たかいところに、椅子があります・・・


 そこに行って・・・・座ってください・・・)


あった、


そこだけ静止してるような・・・、一段 高くしつらえられた場所に、


優しい曲線の、白い椅子が、


歩き出す、


人の渦の中にはいっていく・・・


たどり着けない、



( 上を見上げて、・・・・・ダレか、なにかが降りてきます・・・・)


見上げる、


天井の、ガラスのドームを透かして 入ってくる光が、強い、


何も見えない、


光の中に、なにも・・・ない、なにも?


眩しい!、とてもまぶしい!、


光はますます、


強く、大きく広がって、


寺院も人も、光に変えながら


それだけになって、


終わった.


・・・・・・




 え、・・・・これって、


 ・・・・・・・・


 上手くいかなかった、・・・ってこと?


 最後にきて、


 これぇ・・は、ないでしょ!


と、未練たっぷりに、も一度、目をつむりたいくらいの


私の横で、


イモトは、そわそわ、ニヤニヤ、


「 なに・・・どうだったの、」


「どお・・・でしたか?」 と、まるの日さんも、



「 こんな、感じのね!」


と、イモトは、いきなり片足をふみ出し、両手をハの字に


構えると、眉をあげて、目を寄せる、


「 ねぶた!?」


「 そお!、 ピンポーン」


 それにしても わかり易いねぇ、


 わがイモトながら、その表現の的確さに


 脱帽!


ずう~っと、ポーカーフェイスだった まるの日さんが、


笑ってるじゃないの、


「 ねぶたが出てきたの ?」


「 そう、そんな感じの、顎鬚をぼうぼう生やした、武者っていうの、


 それが、(その方がって 言いなさい)、出てきた、


 こぉ~んな風に 」


と、口をへの字にして、二度目は、さっきより迫力がある、


「 でね、帰ってくときは、今度は、手をこ~んな風に、右の方の肘を


クッ、て曲げて、上向いて、『 サラバじゃ! 』 って、感じで上って行った」


「 ふう~ん・・・ 」


「 誰なんだろう・・・・この人、


前さ、ダレかに、『 あなたには、山賊みたいなのがついてます』 って


 言われたことがあるんだけど、・・・それかな?」


「 そんなはずないでしょ、ハイヤーセルフなんだから 」


でもいいじゃない・・・会えたんだから、私なんか、ガラスの寺院みたいなのが


 出てきて、ピカピカ、キラキラ光って終わりよっ、・・・・」


「 まるの日さん、なんででしょうね?」


「 それで、全てを表してる、という事だと思います」


と、


それを聞いたとたん、


何故か、ストンと腑に落ちたような、


気がしたのです。








     つづく