きっと飲みに行ってしまったんだろうな。

このまま帰ってこなければいいのに。


恐怖に震えながら布団に潜って父親が帰ってくるまでの時間を過ごした。

眠れるはずもなくどうしてこんなことになってしまったのか、考えていた。

なんでなんで。

どうして。



日付がかわるころ父親が帰って来た。


そのまま自分の布団に入って!

寝たふりをしなが祈った。



足音が少しずつ近づいて私の部屋のドアが開いた瞬間
布団に頭からすっぽり潜っていた体に衝撃が。


【お前が誘ったんだろう?】

そんな罵詈雑言を浴びせながら布団にくるまった私を蹴り続ける父親。

【恥かかせやがって!】

【死ね!】

実の父親なのに。

娘がこんな目にあっているのに。

父親は自分のことしか考えてなかった。


あぁ、私には誰も味方になってくれる大人はいないんだ。

先生も親もダメ。

逃げる場所がない。

蹴られた体の痛みよりもう心が潰された。

辛くて辛くて。

もうどうすればいいのかわからない。


すべて捨てて楽になりたい。


生きてる意味なんて私にはないんだ。


私は蹴られながらそう思っていた。