仕事は紙媒体の編集。
出版自体が超・斜陽産業なので本当に厳しい。
WEB系の求人ならそこそこあるけど、
そっちの経験はないので、応募しても軽くハネられる。
未経験でもOKという2社の面接を受けたことあるけど
話が合わないことはなはだしかった。
どちらもネットやケータイでの無料サイト。
つまり製作費はかけられないという前提。
「基本的な情報があればいいんです」
「インターネットで調べて文章に起こせばいいんです」
……それって要するにどこかからパクれってこと?
有料紙媒体でしか仕事してない身としては、
お金をいただく以上、この媒体でしか読めない記事を
載せるのが当然と思ってきただけに、
適当によそに載ってるものをパクるだけというのは
いかがなものかと思う。
無料サイトだから、それでいいという話じゃなくて、
元の情報を提供している人に失礼じゃないか、それって。
そういう仕事に自分で満足できるとも思えない。
雑誌の記事でも、単行本でも、少しでもいいものにしたいと
思うのがプロというものであって、
特に製作費が足りない時ほど、人力でカバーするしかないわけで、
1ページや半ページのために徹夜しなきゃならなかったりもする。
自分の仕事にベストを尽くさないというのは考えられない。
ベストを尽くしても売れないことのほうが多いのに、
手を抜いたものなんか、絶対売れっこないんだから。
こういう考え方はもう古いんだろうな。
でも、紙媒体がダメになってきたのは、チョロパーな仕事が
目立つようになってきたからのような気がするんだけど。