ワイルド・アット・ハート

評価：4.0

ジャンル：クライム/ロマンス

制作年：1990

制作国：アメリカ

上映時間：125分

監督：デヴィッド・リンチ

主演：ニコラス・ケイジ

出演：ローラ・ダーン、ウィレム・デフォー、イザベラ・ロッセリーニ、ダイアン・ラッド、ハリー・ディーン・スタントン、J・E・フリーマン、クリスピン・グローヴァー

あらすじ

鬼才デヴィッド・リンチ監督がニコラス・ケイジ主演で放つバイオレンスラブストーリー。ある日恋人ルーラの目の前で襲いかかってきた男を返り討ちにし、殺してしまったセイラー、その男は娘に異常なほどの愛情を持つルーラの母マリエッタが送り込んだ刺客だった。2年間の刑期を終え、出所したセイラー、はルーラを連れてカリフォルニアへと旅に出る。マリエッタは再び、彼らの元に2人の男を送るが‥。カンヌ国際映画祭グランプリ受賞。

※赤文字→よかった

青文字→よくなかった

この映画、とにかくニコラスケイジ演じるセイラーとローラダーン演じるルーラがセックスしてタバコを吸うシーンが繰り返し出てくるため、中々に衝撃を受ける、たまに運動しなきゃなと2人が繰り出すのはクラブでそこでまたタバコを吸いながら踊り、帰ってまたセックスそしてタバコ、たまに酒といった黄金ルーティーン。一見、ダメ人間カップルに見えるが、そうは見せないのは流石デヴィッド・リンチ監督、そうタバコに火を着ける何気ない動作や、2人の息のあった会話劇、2人を写すカメラアングルが何ともいえないかっこよさで、正に巨匠の成せる神業に俳優のスター性が合わさった奇跡の映画だと言える。蛇皮のジャケットをあんなにかっこよく着こなせるのはニコラス・ケイジだけではないだろうか。ローラ・ダーンはジュラシックパークのイメージとは真逆でかなり狂った演技をしているのでそこもよかった。後半、少しだけ出てくるギャングをウィレム・デフォーが演じているのだが、これが中々の怪演で、脇役でちょい役なのだが、主役を食う勢いで個人的にはこのウィレム・デフォーが見れただけで大満足である。それではこの映画で最高の笑顔をお見せしよう！

↓ドーン！これがウィレム・デフォー演じるギャングのボビーだ！パンストを被ってニヤリとしている表情が何とも愉快で痛快だ！こいつがまたローラ・ダーン演じるルーラを口説くシーンがあるのだがこれが中々クレイジーで最高だから見てほしい！

ラストは意外にもハッピーエンドで散々これでもかと狂った奴らを見せつけられた後でまさかのセイラーとルーラが結ばれるホロリと泣ける映画になっている。

デヴィッド・リンチ作品では珍しい後味の良い映画なのでリンチ入門にもオススメ！

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