サックス奏者の千野哲太(ちのてった)と申します。

国際セミナーに参加したり、日本のサックスのコンクールで優勝したりしたのち、今は東京藝術大学に在学中です。
演奏活動のため大学を留年して今五年生になってしまいましたが、音楽の道で生きていこうと頑張っています。

 

最近はインターネットの発達のおかげで、音楽が身近になった。

そのおかげで、いろんな音楽をどこにいても聴けるようになった。

僕(千野哲太 - サクソフォーン奏者)らミュージシャンもインターネットをたくさん使って音楽を届けている。

その代わり、音楽を生で聴こうとする人が減った。テクノロジーの発展が文化の衰退を進めている。

僕自身、インターネットは大好きだしYouTubeなんかでたくさん音楽を聴く。もちろんそれもOKだし、ミュージシャンもどんどんインターネットに参入していくべきだと思う。

 

それと同時に、生で感じる音楽の価値も伝えていかないといけないと思ってる。

 

山形県酒田市でのソロコンサート

そう思って2年前、大学に行くのをやめて生の演奏活動を始めた。

まずは地元の横浜、そして横浜の人口の30分の1の山形県酒田市。勝手に学校に手紙を送ったりして、初めてのコンサートにも関わらず200人以上のお客さんが来てくれた。

どちらも大切な公演だったけど、特に酒田は首都圏と比べるとプロの音楽家の演奏を聴く機会は少ないらしい。

「やっぱり生演奏は良いね」

お客さんも僕も同じ気持ちだった。

このコンサートがまさしく僕にとってのスタート地点。

 

そのあとは

Zepp TOKYOでのワンマンライブ

クロアチアでの世界のサックスの祭典フィナーレ

全国ツアー

地方でのアウトリーチ

などなど、気がつけば年間80回を超える公演数にまでなっていた。

やるコンサートやるコンサートお客さんは喜んでくれて、しかもほとんど黒字で僕はどんどん音楽活動にのめり込んでいった。

 

ついに自分だけでは満足行かなくなって、大ホールに全国から音大生を集めたイベントの主催もした。

”全ての音楽家のために”

と思い、このイベントのために4ヶ月間これだけを考えて毎日のように関係各社や実行委員との打ち合わせをして、いろんな音大や一般大学の音楽サークルに足運び声をかけまくった。

”絶対うまく行く”と信じて主催したこのイベントだったけど、実は

失敗した。

800人入る会場に300人しかいなかった。初めての一人で背負う大赤字、そして借金もした。

失敗した理由は簡単だった。

 

僕が優れた音楽家ではなかったから。

 

 

優れた音楽家になるために

イベントに失敗した僕はもう一度自分の演奏活動に戻り、とにかくがむしゃらに全国47都道府県を車で生活しながらコンサートツアーをした。初心に帰るつもりで地方でもコンサートをした。

 

各所でまた同じことを言われた。

 

「地方は生でコンサートを聴く機会が少ない」

「音楽家にもっと来て欲しい」

「音楽を聴きたいけど東京まで行くのは遠い」

 

日本中にあるこの現状をもっと知り、もっと伝えたい。

そしてミュージシャンが音楽の素晴らしさをもっと多くの人に伝え、日本中が賑わう、そんな社会になったらいいなと思う。

 

逆に、厳しいと言われがちな音楽界だけど、活動する場所を知らないミュージシャンも多い。

世に出ないけど素晴らしいミュージシャンのためにも、音楽の価値を浸透させたい。

 

優れた音楽家にはたくさん種類があるはず。

・世界トップの技術を持った音楽家

・人の心に寄り添う音楽家

・アバンギャルドで時代を切り開く音楽家

など

 

僕にできることは大きくはないかもしれないけど、大きいムーブメントを起こすキッカケを作る。

大学の同窓生には世界レベルの演奏家もたくさんいるし、最終的にはトップ演奏家の演奏も日本中の人達に”生”で聴いてほしいと思う。

僕がその入り口、橋渡しの役目を担う。

 

 

これから挑戦するプロジェクトは新しいように見えて、やることは変わらない。

僕がやりたいことは

音楽をもっと身近に感じ、もっと純粋に楽しみ、それによって人々の心が豊かになったり、子どもたちが夢を持てるようになる社会を作ること。

大きいようで、そんなに難しいことでもないと思う。誰もやっていないだけ。

 

 

 

●具体的に何をするのか

・日本中を旅して生演奏を届けます。

・全国の平等な音楽教育を目標に学校などに行って無料のアウトリーチをします。

・老人ホームなどの施設で無料のコンサートをします。

・行った町の特色をYouTubeや各SNSなどで発信します。

・好きなことで生きるライフスタイルをYouTubeや各SNSなどで発信します。

・音楽業界に新しい音楽活動の仕方として提案します。

 

●どのようにして実行するのか

・2019年に車中泊で日本一周をした経験をもとに、半年から一年をかけて日本中を旅しながら有料・無料のコンサートを始め、さまざまなスタイルで生演奏を届けます。

・学校や施設へは、すでにある各地方行政の方々にご協力いただいたり、2年前と同じように手紙を直接送ったりして各都道府県約5日程度滞在しながら訪問します。

 

 

【最後に】

僕は、ここに書いていない活動もたくさんして来ました。

世界のコンクールで優勝するためだけに音楽をしていた時も、音楽界の嫌なところを見すぎて関係ないバイトに明け暮れた時期もありました。

でも音楽には人と人をつなげる力も、夢を与える力も、生きる希望になることもあることを知りました。

 

そんな音楽が好きな人、僕の思いに賛同してくれる人、応援そして拡散してください!!

純粋に音楽を楽しむ権利は誰にだってある!!!

 

 

 

このプロジェクトは2020年7~8月開始予定です。

2021年に報告イベントの開催を目標にしています。