赤ちゃんを出産する前、「これだけは絶対にやっておきたい」って事、ありますよね。

私達は新生活を始めるため、イタリアのとある田舎のマンションへ引っ越したのですが、この古いマンションの暖房機具が動き出す度、カンカンカンカンと、寝室に凄まじい音が鳴り響くのです。

イタリアは、日本の暖房器具と異なり、朝5時30分から夜8時迄の間、地下室のタンクから外壁に埋め込まれた鉄パイプを伝い、熱いお湯が自動的にマンションの各部屋を行き渡り、部屋を温める仕組みになっています。

けれども寒い冬は、外壁の中の鉄パイプがとても冷たくなっているため、急に熱湯が通る事により、隣合わせになっている鉄パイプが振動でぶつかり合ってしまうのです。

妊娠後期、寝付きが悪くなっていた私は、早朝5時半から頭上で鳴り響く寝室の暖房器にぶち切れ。
「この問題が解決しない限り、子供を産めない」、そんな思いでした。


マンションの暖房機具を管理する水道屋さんに苦情を言うと、早速問題を見に来てくれる事に。
しかし水道屋さんは「古い家は皆こうですよ。慣れるしか無い。」の一点張り。

慣れれるか!!!

食い下がらない私に、水道屋さんは翌日から熱湯を注ぐスピードをゆっくりにして、パイプの振動が弱まるように工夫をしてくれたのですが。。。

結局冷たい鉄パイプに熱湯が注がれる朝の5時半から6時半迄間、先日と変わらず二本の鉄がカンカンと打ち合わされています。

勘弁して。。。

音が止む迄耳栓をして横になる私。
隣では、旦那がいびきをかいて平然と寝ている。。。無神経ぶりに拍手喝采してあげたい。

何日か水道屋さんに苦情を言っては、耳せんをして寝る。そのような日を繰り返した私。
とうとう、この水道屋さんでは駄目だと諦め、大工さんに電話を入れる事にしました。

熱い妊婦の想いが通じたのか、大工さんはすぐに手のひらサイズの穴を壁にあけ、至近距離に並ぶ鉄パイプを発見。「これだと思いますよ」

イタリアの田舎でベビちゃんを育てています

そして二本のパイプの間にクッションを入れ、これらが振動してもぶつからないようにに固く結びつけてくれました。

そして翌朝5時30分。

やっと音が止った!!!

これで新生児を安心して寝かせる事が出来る!と、胸をなで下ろしたその日。
なんと本当に陣痛が始まり、私は赤ちゃんを出産する事になるのでした。。。
どんだけ気になってんねん(^O^)/