相談内容

子供が自分の大事なところを触って…注意するとその時はやめるけど時間が経つとまた触ってて…



早いと3歳前後から自分の体、男女の体の違いに興味や関心を持ち触ったり保護者に「なんで?」「どうして?」「教えて」と質問をするようになることも。
その時に保護者としてどんな対応をしたら良いのでしょうか?





 子供に“性”ってタブーなのかな?

「子供のうちは知らなくていい」

「大人になったらわかる」

子供のうちは知らなくてもいいことは内容によっては確かにあると思いますが、大人になるまでに知っていないと困ること、知らないと危険なこともあると思うのですが、皆さんはどう考えていますか?

“性”の話と聞くと大人のイメージが強く、そのためか話題としては避けがちになっているように思います。ですが、子供から発信される

「なんで触っちゃだめなの?」

「男の子にはあるのに女の子にはないのはなんで?」「赤ちゃんはどこから来たの?」

といった体に関しての男女の違いと自分はどこからどうやって生まれて存在しているのか、これらも“性”に関する話です。

子供の知りたい!の機会を「まだ早い!」の一言で終わらせるほうが良いのか、「よく気付いたね!これはね〜」と教えるのが良いのか、考えると難しいところではありますが、“性”についてがタブーかどうかは保護者の認識と伝え方次第で変化するというものだと考えています。

ですので私の考えでは“性”の内容を子供に伝えることはタブーではない!ただ、がどう伝えるのか、タイミング言葉選びは大事!そう思っています。





 誰がどう伝えるの?

これは聞かれた人が伝える!のですが、保護者同士の伝え方を統一しておくことが大事になると考えています。

例えば…「赤ちゃんはどこから来たの?」と質問されて「お母さんのお腹の中で小さな丸い形からどんどん大きくなってね〜…」と少し具体的にでも子供がわかるような言葉で説明をしたのに「え?知らない」「お星様が運んで来てくれたんだよ」「大人になったらわかるよ」「橋の下から拾ってきた」なんてパートナーが伝えていたとしたらどうでしょうか?子供は1人に質問して終了ではなく、1人に同じ質問をしたり違う人にも同じ質問を繰り返すことがあります。その時に子供にとって1番である保護者の答えが同じ場合と全く違う場合では子供の理解と納得感が変わり今後の“性”に対して誤った解釈をしたまま授業で習うまで過ごす事になるかもしれません。

「いやいや、さすがに途中でわかるでしょ」

と思う方もいるかもしれませんが、子供は純粋で大好きな保護者の言葉に嘘は無い!正しい!絶対間違ってない!と幼い頃は強く感じているものです。ですから、幼い頃に教えた嘘は成長の途中で出会う真実を知ると「親に聞いたって意味ない」といったように時間差で親子の間に傷が入ってしまう可能性もあるのです。

伝えるのであれば子供の成長に合わせた対応がとても大事なことで、保護者間でも子供からの“性”の疑問や行動の共有と疑問に対する返答と行動に対する対処はある程度決めておくのがベストです。




 伝え方の例

◯質問され返答に困った時

子供は急に「なんで?」と聞いてきます。わかることならすぐに自信を持って答えられますが、内容によってはすぐに伝えられない時もあると思います。

そんな時は「調べてから伝えるね」と素直に知らないことを伝えること、もしくは「今から一緒に調べてみよう」と提案をして図書館やネットを利用して子供と一緒に答えを探すことです。

調べてから・一緒に、この2つとも子供の疑問に対して保護者の一方的な返しにならず、子供からの保護者に対しての信頼も上がります。また、子供も保護者と調べることで調べ方を学ぶこともできるのです。


◯好ましくない行動をしている時

どこでも自分の大事なところを触ってしまったり、出してしまったり…

子育てをしているとあるあるの一つかもしれませんが、保護者にとっては周りに不快感を与えてしまったり、子供への躾を責められるような気がして頭を悩ませる問題ですよね。

すぐにピタッと止めるのは難しいですが、改善方法として①説明をする②場所を決める③心配をするがあります。

①の説明には

「そこはあなただけの大事なところ、自分で守るところ」

「お風呂、トイレでは出さないとできないから出してOK」

「自分は楽しいかもしれない、でも見て嫌な気持ちになる人もいる」

「出したり触ることでバイキンがついて痛くなることもある」

「変な人に出したり触っているのを見られたら事件に巻き込まれることもある」

など、ただダメ!と注意するだけではなくてなぜダメなのか何がどうなるとこうなってしまうから良くないと繰り返し伝えることが大事です。


②の場所を決めるは、①の説明でも伝えているお風呂やトイレの出す触れるが許される唯一の場所はOKと許可を出してあげることです。自宅であれば自分と家族以外から見られることはないですし、自宅のトイレやお風呂までダメ!と100%許可しない!よりもこの場所だけならいいよ、としておく方が外での行動を減らせます。


③心配をするは、

「痛いの?痒いの?だから触ってしまうのかな?見た感じではわからないけど小さな怪我をしてるのかな?」

「そんなに触ってたら赤く腫れて痛くなったり痒くなってしまうよ。」

「あらららら…赤くなってるね…(嘘)薬塗るから触ったら薬取れてしまうからダメだよ。(水をあらかじめそれっぽい容器に準備して綿棒、ティッシュなんかで湿らせて優しくちょんちょんと薬を塗る動作を実際にしてあげます。準備を見られてしまうと水とバレてしまって失敗します)」

嘘とはいえ、汚れた手で触れていれば症状が出たり、触リすぎが原因で傷がついて痛むことはあり得ることなのでセーフかな?と考えています。。。

「病院に連れて行くよ!」といった“病院”ワードは本当に問題が起きて行く場合のみ伝えることを気をつけてください。行かないのに言ってしまうと嘘度が上がり信頼は下がり、「全然行かないしただ言ってきているだけだから大丈夫」とそのうち思われかねません。脅しのような対応より、こうなったら心配だからやめてほしい、と言われた方が反発心もでてこないかなと思います。



いくつかの対応方を紹介しましたが、子供の性格や理解力によっても効果や方法は違います。今すぐに!であれば専門家への受診相談をオススメします。