【不登校になる前の彼の様子】
その彼をお世話をしていたときに
お母様から、彼の幼いころの様子を聞いたことがあります。
私:「小さい頃はどんなお子さんでしたか?」
母:「まずあの子が小さかった時に感じたことは、
『この子は、何の心配もない子だわ』 と、いうことでした。」
「 正直言って 『外づらの良い子』でした。人の言うことには素直に聞くし、
どちらかというとおとなしかったです。」
「 問題ということも何もなかったし、この子は今後も何も心配いらない… と言いますか、
気にかけることは何もなかったというか… まさかこうなるとは思ってもいませんでした。」
実際、彼は中学生の頃も、友達にはよく喋るのだろうけど、
大人の私たちへは口数は少なく、おとなしい少年でした。
おとなしい… というか、どこか遠慮しているところがあるというか。
スラッとしていて、運動もできるし、活発そうな外観、
しかし人に対しては遠慮がちな、いわゆる「はにかみ屋さん」という感じでした。
まぁ、少年期は誰でもそういうところはあるでしょう。
しかし、その「遠慮がち」というところに、我々が気にかけてあげる必要がある。
「遠慮がち」を「おとなしい」→「心配ない」と、するのか、
「遠慮がち」を「なにか我慢している」→「爆発寸前」と、とらえるかで、
その後が変わってくる。
親はその子を「2回育てたことはない」
初めて訪れるその子の年齢によって変化する態度、行動についていけなくなる時がある。
子育てにかかわらず、何事においても、
「今までがこうだったから」
と、いうのは通用しない。
これまでの10年と、これからの10年は
全く違うことになってもおかしくない。
そうして、なんの心配もいらなさそうな彼も
幼年期から少年期に入るにつれ、反抗期を迎え、荒れがちなことになった。
(続く)

