どんな親でもこの想いは共通だと思います。
ではどうすれば、可能性を引き出せるのでしょうか?
そのヒントを教えてくれるのが、
遺伝子研究で知られる村上和雄博士のドキュメント映画『SWITCH』です。
村上博士いわく、
「眠っている遺伝子のスイッチをONにすれば
人間の可能性は無限大になる」。
しかも、
遺伝子のスイッチをONにすると言うのです。
ということは、
子どもに愛情をいっぱい注いで、
毎日たくさん笑って、
いろんな経験をさせて感動を味わえば、
子どもの可能性は無限大に!?
『SWITCH』を監督したのはサンマーク出版の鈴木七沖さん。出版社の社員である鈴木さんが、なぜ映画制作をすることになったのか?
お話を伺いました。
「数年前に村上先生から、人間の遺伝子には、1000文字×1000ページの百科事典約3200冊分の情報が入っているけど、生涯で使うのはその2~3%だという話を聞いて衝撃を受けたんです。冊数で言うと、3200冊のうちの50冊ぐらい。じゃあ、後の3150冊には何が入っているのだろうか? そういう問いとともに、人間の無限の可能性について伝えたいと思ったんです。でもこれは本じゃ収まらない。
それと同時に、映画を上映することで人と人が繋がり、考えをシェアできるような場を作りたいという想いがあったんです。それで本ではなく映像作品で、しかも自主上映というスタイルにこだわって作りました」。
『SWITCH』の上映会ではただ映画を上映するだけでなく、僕や主催者の方の講演など、上映+アルファの時間を企画して頂いています。先日の上映会では、10人ずつのグループになって自分のスイッチがONになった瞬間をシェアリングしましょう、というのをやっていろんな話が出てきました。
いま僕たちはネット使ったりしていますけど、100年以上前は、リアルな場でみんなが集まって、語り部と言われる長老たちが口伝で様々な物語を語っていたんです。言葉で、耳で、伝えていく。リアルな場だと、こういうことが体感できるんです。
映画の中で、2005年に起きたJR福知山線の列車事故で瀕死の重傷を負いながらも奇跡の回復を遂げた鈴木さん母娘の姿を追っています。親子と接してみて、母心が命を育むのだと思いました。男性は自分の子どもはかわいいのですが、あそこまでは出来ないかなと。瀕死の重傷を負った娘さんを全身全霊で受け止めて、そんな状態でも笑おうとするんです。そんなお母さんの愛と笑いが娘さんを回復させた。それを世の中のお母さんたちに見てほしいですね」。
ひとりではなく、大勢で観る。
そうしてお母さんの遺伝子のスイッチがONになれば、
自然と子どもの遺伝子のスイッチもONになるのかもしれません。
上映後は、鈴木七沖監督を交えてのトークも予定しています。
お子さん連れOKの上映会なので
この機会にぜひ見に来てくださいね。