今、京都にいます。本にあるように、四条通の二本・・を頼りに、みの家さんを探しました。

そんなラインが届いて、一瞬慌てましたが、その方は、ここが「みの家」さんか、と立ち入っていくような人ではありません。

でも、いるようです。ちょっと玄関が開いていると、中に入って写真を撮ったりする観光客が。お茶屋はお座敷という表舞台と同時に生活の場。祇園町では私道の通り抜けを禁止する看板を立てるなど対策を講じています。

さて、本というのは『祇園、うっとこの話「みの家」女将、ひとり語り』のことで、アマゾンでは瀬戸内寂聴さんの新装版『京まんだら』の上下とセットでも販売しています。『京まんだら』を読んで、舞台となった「みの家」の本も読んでみたいが、1980円は高い。『京まんだら』のように文庫にならないかという人がいました。文庫と並ぶと確かに高い。しかしながら版元の平凡社は文庫がなく、もし文庫というなら、他の出版社からになります。そういう版元があるでしょうか。もし興味を持たれた編集者の方がいましたらお知らせください。5月にオープンした祇園の花街芸術資料館は減少する舞妓のなり手を確保する目的もあるようで、「みの家」の文庫本を読んだ若い人の中から舞妓志願の子がひとりでも現れたら、著者としてこれほどうれしいことはありません。