祇園のお正月はいつも通り静かですが、「祇園、うっとこの話」が出版されて、ちょっと、びっくりのご祝儀をいただきました。

もともと素人玄人の線引きがはっきりしているところなのですが、住む世界が違うことを痛感させられます。粋な台詞、粋なお金の使い方をする旦那衆が、この花街を支えてきたのでしょう。祇園には芸舞妓を遊ばせてくれる旦那衆がいて、「遊ばせる」というのは、芸妓さんたちに好きなことをさせておきながら花代を支払うというもの。

 

私用のお箸紙は身内用のものとなり、女将さんに京都の白味噌のお雑煮を作っていただきました。お餅は入っていず、中にごろんとあるのはえび芋です。「祇園、うっとこの話」の中に出てくる成田山のお守りもいただきました。身がわり守りというもので、みの家の女将さんは子供の頃から肌身離さず身につけていたそうです。

祇園で有名な元芸妓さんの結婚も、お相手が御曹司ということで話題でした。早速今週発売の週刊誌が書いていましたが、籍は入れないそう。花街では結婚・・籍が入るかどうかが関心ごとのひとつのようで、やはり特殊な世界なのかもしれません。