年の瀬もどん詰まりに押し迫って、ようやく小説の再校ゲラをお渡しし、やっと手が離れた!と思ったところ、「年明けに三校を渡します」と編集者の方にいわれて、ええっ、とのけぞってしまいました。「それは、私が読んだほうがいいのですか」と思わず聞いてしまったほど・・著者以外、誰がゲラを読むんじゃい。出版不況の経費削減か、初稿ゲラしかチェックさせてもらえないという話を聞く中で、三校まで出して、丁寧な対応をしていただき、有難い限りです。

ということで、原稿用紙1000枚以上あったでしょうか、448ページの書き下ろし長編小説は来年3月4日・・なぜか仏滅、小学館より刊行予定です!

 

それに合わせてスタートを考えていたプロジェクトはまだ途中。必要な資金は? その内訳は?と聞かれても、わからないというか、私、そういうことは苦手です。ビジネスでもそうかもしれませんが、なにかを新しく始めるなら、世の中に必要とされて、感謝され、喜ばれること。その点、内容に関しては、聞いた誰もが「応援したい」といってくださいます。

 

もう一つ、90代の文化功労者の作家の方の聞書きを残したい。これは証言として貴重な記録になるはずです。

「祇園、うっとこの話」のプロモーションは「みの家」の女将さんに任せて・・「わたしの祇園物語」も、書きたいことはたんとあるのですが、私がしなければいけないことを優先したい。天命、使命というと大袈裟ですが、ささやかでも、私という人間が、この世に生を受けた役割があると思うのです。

 

来春刊行予定の小説の最終章に登場する、広尾の有栖川宮記念公園。晩秋の景色。