「祇園、うっとこの話」(平凡社)、見本をいただきました。
引退した芸妓さんや女将さんが祇園について書いた本はありますが、現役のお茶屋の女将さんが、お座敷という表舞台だけでなく、日々の暮らしといった裏舞台まで語った本はこれまでなかったと思います。
「なぜ、そんな本が出せたのですか?」と聞かれ、答えるとしたら、女将さんと私が「お友達」だから。
ゲラのやり取りの際、「桂子ちゃんやから、喋った。全部、本音」といわれたときは、これを本として出していいのか思い悩みました。
奔放な恋に生き、甘粕事件の甘粕大尉が「初めての男」だったという先代女将に、甘粕さんが満州から送った直筆の手紙も入っています。映画「ラストエンペラー」では、坂本龍一さんが甘粕さんの役を演じました。
「祇園、うっとこの話 みの家女将、ひとり語り」は27日発売。1800円+税
早速、新宿の文壇バー「風花」でお披露目いただきました。
当初のタイトルは「祇園みの家ものがたり」でした。書き下ろし小説がまだ手を離れてないので、定期更新できるかわかりませんが、ブログで「わたしの祇園ものがたり」を綴っていきたいと思います。