今から約400年前、古代中国の清朝に皇帝が狐に救われた面白い伝説がある

 


  清朝の康熙時代、皇帝である康熙帝は地方を視察にする時、突然疫病にかかり、宮廷の医師を呼んでもずっと治れなかった。ある夜、康熙帝は夢で道教道士(修行者)のような仙人を逢えた。「あなたは誰か」と聞かれると、道士は「私は長白山の胡三太爺(たいや)です」と答えて立ち去った。康熙帝は目を覚めた後、体がとても快適で、薬も飲まずに回復した。北京に戻った後、胡仙の助けに感謝するため、「胡三太爺」に称号を授与し、貴族の象徴である黄色い馬襟も下賜した。そして地方の官員たちも狐仙の廟と像を建て、守り神として狐仙を祭っていた。その後胡家の名声が広まり、修行を成就する者は数え切れないほどいたという。

 

 

 その胡三太爺はいったいだれか?なぜ天下の狐霊を管理していると言われるの?

 

 実は苗字でも使われる「胡(こ)」はきつねの「狐(こ)」と似たような発音だった。長年修行を積んだ狐神は普通の狐霊と区別するために、人間の苗字である「胡」をよく名前で使う。なので、胡三太爺は実は「狐三太爺」だ。

 

 狐家の伝説では、最初に修行に成功したのは狐家族の兄弟8人と妹1人だそうだ。彼らは胡大太爺(名前:胡天祖)、胡二太爺(胡天南),胡三太爺(胡天山)、胡四太爺(胡天龍)、胡五太爺(胡天刚)、胡六太爺(胡天清)、胡七太爷(胡天霸)、胡八太爷(胡天豹)と胡太奶(胡雲華)。胡大太爺と胡二太爷は殷の時代に戦死し、神として祀られており、胡三太爷は現在天下の狐霊を統括しているという。


胡二太爺·太奶

 占いの狐仙堂では、胡三太爺・胡三太奶も祀っているので、ご興味のある方はぜひ来てみてくださいねウインク