こせがれ八策⑥ 安さで勝負するな。輸入品の安さに負けない価値を持つ事。 | NPO法人農家のこせがれネットワーク

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農業をおもしろくする世代。

「安くないと売れない!」

「規模を拡大してコストを下げて少しでも安くつくれ!」


これが世の中の常識であるかのように言われています。
安さも価値のひとつ。
お客さんも安さだけを判断材料にしているわけではありません。

ただ、一般的にものを購入する際に、
あまりに情報がない
もしくは差がないために価格が決め手になる事も多いかな
感じて
います。

安くないと売れないという幻想にとらわれて、
自分の良さを殺してしまってダメになってしまった事例もあります

1経営体当たりの耕地面積というのが出ています。
日本では約2ヘクタール
EUでは約25ヘクタール
アメリカでは約300ヘクタールで、
オーストラリアでは3000ヘクタールとも言われています。

色々と努力のしようはありますが、
日本で規模を拡大してアメリカやオーストラリアと
規模の勝負がで
きるかといったらできるわけない。

あえて極論すれば、
日本の農業は規模で勝負してはダメなんです。

”量より質”で価格以外の価値で勝負なんです。

日本の生産者には、
おいしいものを作る技術は世界一
という自負があるでしょう。
僕もそう信じています。

でも、いいものつくれば売れるかというとそういうわけでもない。
だから難しいんですよね。

みやじ豚も残念ながら価格ではとうてい太刀打ちできません。

同業者から「道楽」
と言われる飼育方法で
とにかくおいしい豚肉を生産しています。

超非効率な生産方法です。
そして大量生産できません。

だからといって、
何もベラボーに高く売りさばいてやろうと
考えているわけではない
のです。
小売価格は百貨店に並ぶ銘柄豚よりも安いですからね。


ちゃんとわかってくださる方はわかってくださいます。
少しずつお客さんは増えていくものです。

お客さんも実は選びたいんですよね
でも、
日常生活の中では選択の余地がない、
というのも大きいな~
と感じています。

そんな中で感じた、安さに負けない価値のポイントは、

・味

・顔の見える関係

・物語

・希少性

・販売方法


かなと。
これについても説明が必要ですが、今回は省きます。

農業も他の産業と変わりません。
お客さんに買って頂かないと続けていかれません。
値段も含めてですが、お客さんに振り向いてもらう努力が必要ですよね

こせがれ八策その⑥
安さで勝負するな。輸入品の安さに負けない価値を持つ事。