マリーナ先生、1203番学校の教頭である。
10年前、ロシアの教育システムについて興味ある話を聞いた。
10年前、ロシア教育スタンダードが発表された。
学校の先生に聞くと「政府は勝手に規則を作る」
まだ混乱期だから仕方がないと思った。それでも興味深いことがあったので、今どうなっているか確かめたくて面会を申し込んだ。
アリョーシャが探してくれた、アリョーシャの昔の知り合いである。
ここからは写真はない。
私の質問と彼女の回答を掲載する。
エクステルナート とはどのように運営されるか。
学校を早く卒業したい人、学校時代に学校へ行かなかった人等がテストを受けて卒業資格を得るシステムである。
夜間に教科ごとに集中講義を受け、単位ごとにテストを受ける方法と、個人で勉強してテストを受ける方法がある。
ロシアの学校教育は何年か。
小学校が4年、中学校が7年の11年である。
卒業証書を得ることが大学入学資格になる場合、別に入学試験をうけなければならない場合など、大学入学については様々である。
(日本の小、中、高等学校と考えて良さそう。
以前に尋ねた先生は中学校と高等学校を5年と2年に分けた
また、別の情報によると、小学校は3年で卒業できるというのもあった。)
彼女の回答は、エクステルナートによって就学年限が短縮されるのだから、話 が合う。)
成績が悪くて卒業できないケースはあるか。
卒業は証明する。卒業証書は与えない。卒業証書がないと大学に進学できない。
発達が遅れていて皆と一緒に学習するのが困難な子どもはどうするか。
そのための特別な学校がある。
また、特別な学校に行く程でもない子どものために、特別なクラスがある。
(ここまでは、日本と同じ。)
入学時期を早めたり、遅らしすことはできるか。
小学校の入学は6.5歳である。
5歳(幼稚園の最終段階)から、夜間などに学校に来て、先生の助言をもらう。
テストを受けて早く入学することができる。
逆に、 読む、書く、話す、計算するなどの能力ばかりでなく、社会性なども判断して、1年遅らせて入学することもある。
以上のことは何かの書物に書いてあるか。
どこで買えるか。
Закон об оброзовании
ザコーン アブ アブラザヴァーニイ
と書いてくれた。
「教育についての法律(または規則、法令などとも訳せる)」という書物がある。
ドム・クニーギで売っている。
というわけで、再びセンターへ向かうことになる。
分厚い書物だと困るのだが、ドムクニーギ見つけた書物は極めて薄い。
2~3ミリ。27ルーブル。300円弱。
今の私の錆び付いた能力でも訳せそう。
購入して、慌ててホテルへ帰る道中でパラパラ見た。
それらしい単語が見当たらない。
強いて言えば ダ・シコーリヌイ アブラザバーニエ(学校に向かっての教育=入学前教育か?)
「アリョーシャ、小学校入学年齢の弾力化はどこに書いてあるの」
「ここには書いてない。これは基本的な決まり」
「ダ・シコーリヌイ アブラザヴァーニエは何?」
「これは幼稚園教育」
5日の旅行の片手間では無理だったか。
ただし、エクステルナートは辞書に載っている。
校外生の卒業認定システムである。
入学年齢を保護主と相談して1年早めたり遅らしたりできるという話も、今回が初めてではない。
むしろ、10年前に聞いていたから確かめたくて、教頭先生を紹介してもらったのである。
一寸泥濘に入るが、
日本の教育水準や国際競争力が世界的に高かったのは、平成元年度近辺だけではない。
今も高いと言っている人がいるが、それはおいといて・・・・・・
国際比較でもっと高かったのは江戸時代である。
1800年くらいのところで、世界の主立った国を並べて、文化、芸術、福祉、などの視点でくし刺しにすれば、江戸時代の日本は極めて水準の高い国だったことがわかる。
例えばロン、パリ、ニューヨークが人口50~70万だった頃に、江戸は100万。
ヴェルサイユ宮殿やパリの街でし尿を垂れ流していた頃、江戸は水道普(疎水だが)普及率100パーセント。
汲み取り制度完備。
飢饉や一揆の話はよく知られているが、馬鹿にできないのがお助け米制度。
江戸時代の日本は、戦争能力以外は世界のトップ水準にあったのでなはいだろうか。
江戸時代の文化史をかじる。
江戸時代の有名な芸術は。
浮世絵?。
当時の浮世絵は庶民のもので、アカデミックなものではない。
狩野派、大和絵、水墨画、文人画などと並べるだけで、その幅の広さに驚かされる。
これだけの作家を養う富があったとか考えようがない。
ごの土台に寺子屋があったと極論して、
寺子屋の、今の教育と根本的に異なることは、学習内容が年齢に束縛されないことである。
教育行き詰まりの根本原因は、修得状況ではなく年齢によって学習内容が決定されること。
義務教育30余年かかわって感じることである。
と、言うよなわけで、一寸耳にした、学校外の学習を認めるエクステルナートと小学校入学年齢の弾力的取り扱いにこだわってみたのである。
数年前にフィンランドの教育が世界的に注目されたが、これについても、20年程前に、面白い経験をした。
別のページに貼り付けておいたので興味ある人はこちらも参照されたい。
一寸長くなったが、ほつぼつ帰国しなければならない。