妊娠初期の頃

お腹にチリチリっとした痛みを感じた。
以前流産した時と同じ痛みで
とても怖くなって病院に行った。
 
お腹の中の映像を見せてもらった時
赤ちゃんは自転車こぎをするように
足を激しく動かしていた。
 
元気だから安心してと
伝えてくれているようで
「ほぉーら。こんなに元気ですよ」
という、お医者さんの言葉に
胸がいっぱいで言葉を返せなかった。
 
この子はきっと大丈夫!
そう思えた。
 
なんだかんだありながらも
私のお腹は無事大きくなっていった。
腰に激痛が走って、脂汗が出て、動けなくなった時もあったけど
彼に電話すると、飛んで帰って来てくれて
すぐに病院に連れて行ってくれたこともあった。
 
決して悪い人ではない。
怒っていない時は気の利く優しい人。
 
安定期に入り、赤ちゃんがよく動くようになった頃
ケーキが飛んできた事があったポーン
 
ケーキが食べたいね。と彼と盛り上がり
仕事帰りに買って来てくれたケーキ。
 
また、いつものように突然キレて
これから仲良く食べようとしていた矢先
ケーキが飛んで来た。
 
ぐちゃぐちゃになったケーキを見て
「せっかく買ってきたのにどうすんのよムキー
と怒鳴る彼。
いやいや投げたのはあなたです。
 
何故いつもこんなことになるのかと
悲しくなって涙が出た。
私の感情が赤ちゃんに伝わるのか
突然お腹の中で激しく動き出す。
 
胎動を感じながら
胎教によくない感情になってしまう
自分が情けなくて
また涙が出る
 
こんな感情が、彼にはわかるわけもなく
「何泣いているんだ。この空気どうしてくれるんだ。土下座しろムキー
といつもの全面責任転換と土下座の強要が始まる。
 
お腹の中の赤ちゃんを感じながら
強くなりたいと思った。
 
 
つづく
 
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