前向きなお話しを聞く機会が多くなった私は
自分の気持ちも前向きになり
彼にだんだん負けなくなってきた。
今まではすぐ涙が出て
泣いて終わりだったけど
涙の前に立ち向かう言葉が出るようになった
そんな中、家からのＳＯＳが来た。
「家の中がまわらない。もう一度バイトを辞めて家事をしてほしい」
家族とあまり触れていない私に、父からのお願いだった。
私が家事を辞めてから、何とか家族交代で家事を回していたが
家の中は家事が追い付かない状態になっていた。
そして、昼間母を一人にするのを父は心配していた。
だからと言って、またあの生活に戻るのかと思うと
気持ちが重かった
頼まれると、なんとかしなくては思ってしまう私。
以前より前向きな気持ちでいられるようになった私は
もう一度、家のために家事をすることを決心し
バイトを辞めた。
こうして私はたった半年で家事に戻った。
家事に戻って、心はまたしんどくなったけど
時間に少し余裕ができたので
お化粧品の集まりに行ったり、前向きな人と会う時間も増えて
まわりの人に元気をもらうことで苦しさも減った。
母のことも、自分が変わらなければ状況は変わらない。
親であっても、求めるだけではダメ。
自分から努力してみようと思うようになった。
母とは挨拶も会話もほとんどしなくなっていたけど
「おはよう」の挨拶から始めてみた。
周りの人のおかげで、少しづつ私の気持ちに変化が出て
母に対しても彼に対しても
自分から努力をする毎日を始めたら
自分を少し好きになれた。
が、しかし
私が前向きになればなるほど
周りの人に助けられ応援されて喜ぶほど
彼は気に入らないらしく
喧嘩がヒートアップしていった。
でもただやられるだけの被害者ではなく
「喧嘩」ができるようになったことは進歩だった。
つづく
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