母の病気はどんどん悪化していった。

感情のコントロールもきかなくなってきて

母は常に気持ちに余裕がない。

 

痙攣を起こすことも度々あり

そのたびに怖かった。

 

母はいつも2階の部屋でお祈りをしていた。

上から「ドンっ!!」という音がすると

母は大抵倒れて痙攣を起こしていた。

 

神様を信じている母はもちろん病院には行かない

病院に連れていかない。薬も飲まない。救急車も呼ばない。

それが我が家での暗黙の了解になっていた。

 

私以外の家族はみんな母のすすめで宗教に入った。

妹は物心ついたころには入れられていた笑い泣き

 

父は最初は信じていなかったけど

母の強い要望で入った

 

私は母のためと思っても、どうしても納得ができず入らなかった。

毎日一緒にいる私は、入院してくれた方が安心だったし

どんどん悪化していく母を見るのは辛かった。

 

私だけ宗教に入らないことに母は冷たいと言っていた。

 

私は冷たいのだろうか。自分だけ入らないことで罪悪感も感じた

でも信じていないのに母に期待させるのも、これ以上自分に無理をすることも嫌だった。

 

母は脳の病気だったせいか、感情の起伏が激しく

馬乗りで首を絞められたり、包丁を持って私に向かってきたこともあったゲッソリ

 

私はその時も、泣くことも怒ることもせず、冷静だった。

母親にされたことが苦しくて、悲しくて、感情の蓋を更に強く閉めた。

きっと他人なら、まだよかったんだろな。

 

「あんたなんて産まなきゃよかった」

 

これを言われたときは傷ついたな。

今でも口にすると涙が出るから人には話さない。

文字なら書けるのね。

 

だから家にいるのが苦しくて

彼は私の大事な逃げ場だから

別れることはしない。

 

家族よりも、DVをしてでも普段は優しい彼の方が

私を必要としてくれているように感じていた。

 

つづく

 

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