今月初の箱根入り。

今年はこれで5回目だが、富士山が見えたのは3回目だね。

昨日、由比ヶ浜のT字交差点を右折してちょっと走った時、バスの中で、大歓声が起こった！

バスのフロントガラスに富士山の勇姿が現れたんだよね。

それにしても、去年から10回以上、２ヶ月に一回くらいのペースでこの御姿を拝んできたけど、ほんと、いつ見ても惚れ惚れとするね、富士山って。

その美しいフォルムを目の当たりにして歓喜するアメリカ人観光客を観てると、別に自分の手柄ってわけでもないのに、妙に誇らしい気持ちになってしまう。

どうだー！すごいだろー！ってね。

ただ、昨日のお天気は、写真を見てもらってもわかるように、決して快晴ってわけではなかったんだよ。

インバウンドの通訳ガイドとして、外国人客を富士山地域に連れて行く時の注意事項の一つに、過度の期待を抱かせないということがある。

富士山って、東京や横浜、小田原の空が快晴であってそこだけ雲に隠れてしまって見えないこともあれば、昨日のように直前まで曇りや小雨が降っているような天気でも、突然、雲が切れて、姿を現したりする。

本当に気まぐれな美女なのだ。

だから、オイラは、富士山観光の日には必ず次の言葉をお客さん達にかけるようにしている。

You guys are so lucky!

この言葉は、おまじないみないなもんで、「大丈夫！貴方達はついてるから絶対に上手くいくよ！」と暗示をかけるために言ってるんだ。

ただ、ラッキーと言っても、必ず(富士山が)見えるよという意味で使っているわけではなくてね。

オイラが本当にその言葉をかける目的は、見えようが見えまいが最後には必ず上手く行くと信じてもらいたいからなんだ。

実際、これは自らの体験に基づく信念だからね。

インバウンドツアーの添乗業務を、一昨年前から、これほど過密にこなしてくると、それはそれはもう数え切れないくらいの様々な予期せぬハプニングに見舞われてきてさ。

だけどラッキーなことに、ただの一度も、ハッピーエンドで終わらなかったことがないんだよね。

中には、本当に奇跡としか思えないような超ラッキーな展開が数珠繋ぎに起こったおかげで危機を脱したようなハッピーエンドもあったっけ。

昔から、根拠のない自信だけはあったんだけど。

大丈夫、上手く行くようになってるんだ、オイラは！

何が起こっても、不思議にこう思えるだよね。

今回のツアーも、すでにいろんなハプニングが起きてるんだけど、片っ端からハッピーエンドに解決してしまって、それらの内容なんて、すでに記憶の彼方に消えつつあるくらいだよ。

というか、オイラはどこかで、ハプニングをワクワクと楽しんじゃってるところがあるんだよな。

だからね、もう何が起こってもさ、今回は、どんなラッキーな展開があってこの事態が好転していくんだろうって、なんか映画のワンシーンを見てるみたいにワクワクドキドキしちゃってるんだ。

そして、案の定、何かドラマチックな展開が起きて、最後はハッピーエンドで締めくくり、胸が高鳴るような軽快なポジティブなミュージックが頭の中で流れ始めるわけ。

本当についてるよな、オイラは！

結局、上手く行くようになってるもんな、何が起きても！

さーて、これから、73名のアメリカン達と、芦ノ湖行って、遊覧船とロープウェイに乗り、最高の富士山を拝んでこよう！

彼らの歓喜の雄叫びを聞くのが楽しみだ！！！

上手く行くようになってるもんなー、どんな時も！