かわうそくんのブログ

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2020年東京五輪・パラリンピックに関する都政改革本部調査チームが今日、日本ボート協会幹部から意見を聴取したそうな…


同協会幹部は、先日来日した国際ボート協会会長と同様、現行の「海の森水上競技場」(東京湾岸)の計画どおりの新設を強く主張し、都政改革本部調査チームが掲げる「長沼ボート場」(宮城県登米市)等の代替施設へ変更しないよう要望したらしい。


曰く…
「長沼は東京の選手村から350キロ超と遠いため選手村が分村になる。選手村は他競技や他国の選手たちと幅広く交流できるのが利点だが、分村を伴う移転では交流が単一競技内に限定され、世界選手権等と変わらなくなる。」(協会理事長・木村新(あらた)氏)

「海の森はこの先、100年の単位で利用される。長く使える所にお金を掛けるべき。その整備費(491億円)には削減の余地があり、海の森のコストをもう少し下げられないかを先に考えるのが筋だ。長沼は主に仮設での整備となるため、大会後にレガシー(遺産)として残らない。(協会理事・原大氏)

しかしながら、僕もテレビ報道の範囲でしか承知してないが、現場の選手はみな、口を揃えて、海の森のような海水を使い、横風の影響も大きいところは会場として相応しくない、大会後には誰も使わないだろうと主張してるようだ。
レガシーにはならん、と。

海の森が五輪会場として不適切との声に対し、原理事は「世界に海のコースは多く、五輪も過去に海で実施されている。風の問題も科学的に全てシミュレーションした」と話したらしいんだが…。

選手等の中には、今やボートのメッカとなった埼玉の戸田ボート場に近い彩湖を提案する人も多いみたいだね…ま、テレビ中継等のための改修費がかなりかさむから、海の森の方がリーズナブルだと、それでも主張する人が何人もいるけど、リオデジャネイロでも、そうした改修はせず、特例的に舟で水上撮影することでコストカットできたらしいから、同じようにやればいいだけだと思うんだが。


しかし…どうでもいいけど、なぜ、協会は現場の選手等と、事前にちゃんと話し合って、ボート業界としての統一意見をまとめてから発信する努力をしないんだろうか?

業界内で意見バラバラって…外野からはみっともなくしか見えない。

上層部と現場の乖離…。


招致の時にあれほど繰り返してた「アスリートファスト」はどこ行っちゃったの?って感じだな。

だいたい、上にいる奴らって、政府でも会社でも、大きな組織であればあるほど、現場第一、現場にいた時の感覚を忘れるな!なんて口では言うけど、上に上がるうちに、とうに忘れて、上層部に呑み込まれ、同化していってしまう。

現場の感覚を持ち続けようとすればするほど、たぶん周りから浮いてしまって、苦しくなるから、長いものに巻かれて行く…。

そして、あるべき姿が見えなくなり、目の前の仕事だけに溺れ、いつの間にか、ザ・宮仕えの典型みたいに埋没してゆく。

俺はそういうのが心から嫌になって、前の仕事を辞めて転職した。

皆からしたら一番いい時期、これからって時に。

それを「逃げ」という人も大勢いるだろうけど…。

確かに、現場の苦しみを解放しきれず、意見を反映しきれずに辞めた悔しさはあるけど…どんだけ頑張っても無駄と思ったから。

踏みとどまるのも信念だが、切り換えて全く違う角度から社会を変えてみようってのも悪くないかな、と。

自分を守る、家族を守るための「保身」も、否定はしないけど、やはり現場目線は、絶対、どんなことがあろうと最優先!

日本全体がそういう社会に変わっていく、原点に立ち返るまたとない機会に、来るオリンピック・パラリンピックがなれなければ、東京に招致した意義がないように思う。

裏で一部の人がボロ儲けしただけ、みたいな結果は、決してあってはならないことだよ。言語道断!

豊洲のことも同様だけど、現場の愚直な、地に足のついた感覚を、もっと大事にできる日本であれ!

「初心忘るべからず」