人間の本霊は、その主護霊、支配霊、守り神を通じてあらゆる外部からの波動を受け入れているのであるが、その中にはこの前に話した神とか悪魔とかの線ばかりでなく、その人間に関係のある人の主護霊、支配霊、守り神などのよいものから浮游霊、地縛の霊などの悪いもの、更に幽界、霊界、神界の存在者の霊までが間断なく入って来ているのである。

 

その受け入れ方についてもいろいろあって、大体に自分の肉に感じてそこに異状が起こるものと、精神に感じてそこに異状が起こるものとの二つに分けることが出来るが、この肉によって感知させられるのもやはり受信の一つである。

 

 

今仮に自分の近親が遠くで死んだとすると、その背後の霊はそれを直ぐ自分の背後に通信してくる、そうすると自分の背後霊はそれを自分に知らせようとして、眠っている時なら夢に見せるとか、道を歩いていれば不意にひやっと感じさせるとか、机に向っていれば手にしたペンを落とさせるとかするのである。

 

 

これは一例に過ぎないが、こうして人間に分かる方法で知らしてもらえるのであるから、大変有難いことと思わなければならない。死んだ場合はそれでよいが、自分は全然知らずにいて人の恨みを買うことが往々あるもので、恋に狂った者から恋敵と思われたり、自分が丈夫なために人から恨まれたりするのである。

 

 

これは一寸考えられないことであるが、実際に病人の中にはぴんびんして働いている人間を妬んでいる者が恐らく半分はいるであろう。

 

 

こうして恨まれている人間の肉にはいろいろな故障が起こり易いもので、足が吊るとか首の筋が痛むとか出来物が出来るとかするのである。そういう場合は先ずその悪い所を反対の手で押えて、主護霊にこれは何から来ているのか三日のうちに夢でお知らせ下さい、お知らせがなければ普通の病気と思いますと言って頼む。

 

 

そしてその間に何も見なければ、改めてその治療の仕方を教えてもらえばよいのであって、これは最も簡単な方法であるが、もし何かの祟りなら必ず夢の中に思い当るものが出て来る。

 

 

その場合は、先ず自分の体の悪い所に人差し指で三角形のぶっちがい(六芒星)を書き、次に三つ繋ぎの形代を作って自分の姓名男女年齢と患部の位置に同じ形を今度は墨で書き、それで体の悪い所をよく擦ってから、燃やしてその灰を川に流せばよい。そうすれば、その因縁が解消されるから、それによって起こった病気も直るのである。

 

*三角形のぶっちがい(ぶっちがい=交差すること)というのは六芒星のこと。男は逆の三角形を先に、女は正の三角へを先に書くのである。

 

 

 

また咄嗟の危険を避けさせる場合、例えば道を歩いていて自動車にぶつかりそうになる時は、急に息を止めて倒すとか、目を見えなくするとか、後ろで何事かを起こして振り向かせるとかするのであって、この瞬間の動作は汝等は関知しないでよいがそういうふうになっているのである。

 

それゆえこの受信ということは何事にも絶対に必要であって、汝等の常の祈りが発信ならそれに対する答が受信であるから、神に向って病気を直して下さい、家を明るくして下さい、商売を繁盛さして下さいと祈ってもその発信だけで受け入れがないと何にもならないのである。

 

 

それでこの二、三回に亘って受信の方法を教えてきたのであるが、現在の世界の人口が三十億(ローム太霊の霊媒の竹内満朋が戦後の昭和20以降に活動した当時の人口)とすれば、少くなくともそれに相応するだけの波動が出たり入いったりしているわけである。

 

 

そのため汝等に主護霊、支配霊、本霊のこの三つのアンテナをきっちりと完全にしておけというのであって、そうすればそれ以上の守り神、主護神をはじめ凡ての最高の力までもキャッチすることが出来るのである。

 

ローム大霊講話集

 

 

修験道のローム大霊講話集からの抜粋です。病気直しの方法、想念の交差などについて述べています。特に書くことがないので今回は紹介のみにさせて頂きました。