【春日大社様】

ときじくぞ 雪は降りける 御春日の

 社清けと 神さびるまで

 

神の守護 忘れざらめや 産土の

 千早振りたる 御春日の神 

 

御春日の 神の守りを給わりて

 暗きこの世を安く進まむ

 

稜威満ちし 御春日神の 剣太刀

 振らば散りたる 醜の黒雲

 

【本宮神社様】

御蓋山 その神奈備の 頂きに

 宿らせ給ふは 真の神なり

 

朝日照り 月澄み渡る 御蓋山

 春日に坐す 神の御舎

 

うちなびく 春日の山の  皇神に

 御栄えあれと 吾は祈らむ

 

【祓戸神社】

滾りたる 速川に坐す 瀬織津の

 比売神この世を 洗い漱がむ

 

罪穢れ 可々呑み給ふ 隈もなく

 八百会に坐す 速秋津比売神あきつひめかみ

 

根底まで 放つ息吹で 世を清む

 気吹戸主神いぶきどぬしの 気吹畏し

 

現身うつそみの 身も心にも 罪あらじ

 さすらひ去らす  速佐須良比売神

 

【井栗神社様】

安らけく 御子生ませませ 高木神

 子産こうみの神業 守らせ給へ

 

【穴栗神社様】

穴次の 神は幸ひ 授けなむ

 神の鏡に 照らし合わせて

 

【辛榊神社様】

神の道 歩む氏子の む事を

 守らせ給へ 白和幣神

 

【青榊神社様】

きしろひを 青和幣神 言向けて

 和す神業 幸ひ給へ

 

【椿本神社様】

曲神は 雲霞の如く 逃げ去りぬ

 角振神つのふりのかみ 守らせ給へば

 

【岩本神社様】

小童こわらべをを 住吉すみのえ神は しけやく

 笞杖しもとつへ以て導き給へば

 

【風宮神社様】

御風吹く 級長の神の 御恵みに

 身魂喜び 穢れも祓ひぬ

 

【飛来天神社様】

神の宮 跨ぐ民らの 罪咎を

 許させ給へ  飛来天神

 

【手力雄神社様】

次ばこそ 真一つで 其の磐戸

 かせ給ふは 天手力雄神たじからおのかみ

 

【多賀神社様】

二神の 火水かみは命を 司る

 ゆつ諾冊だくさつの 大神かみぞ尊し

 

【佐軍神社様】

経津主の 神の真の 尊さを

 知らぬは人の子 ばかりなりけり

 

【海本神社様】

霊びなる 大物主の 大神の

 豊穣の恩 忘れざらまし

 

【八雷神社様】

鳴る神に 曇りた人の 心覚む

 畏き神に 伏し拝みつつ 

 

【栗柄の神社様】

荒びたる 醜の曲津を 清めるは

 神の御門の 火酢芹の神

 

【杉本神社様】

 いと深き 山の恵の 恩に謝す 

  大山咋の神の御功みいさお

 

【榎本神社様】

八十曲霊 い猛り狂ふ 今の世も

 人守りたる 巨勢姫之神