から召す ゆくり給ひて たたに掛け

つみさり願ふ 生霊いくたま神に

 

飛鳥なる 御言を受けて うべなはむ

とせの 罪と無礼むらい

 

大倭根子やまとねこ 国牽尊くにくるみこと稜威いつに伏せ

怠りうべなふ 弱き吾が身は

 

まがふつく 言向け和す 生霊いくたま

たけ物部もののべの 神ぞ畏し

 

うべなへど ふは畏るる あめのまま

神に任せし 安き吾が身は

 

そでひたす 悪醸わるかみつる 峠にも 

恐れざらまし 生霊神かみの守りに

 

うすづきの 世は根底まで 近くとも

いすき打ちして 神に仕へむ

 

つまとく神のものになりてしか

かかんまくほし 畏れみなからも

 

飛鳥皇神くしたまの 防衛ふさぎのもりに ことなりし

わけてめでたき 生霊いくたま大神