外国のシルバーバーチやホワイトイーグルの霊訓などに先祖を祀る云々という記述がないのは、当たり前のことですが外国人向けに書かれているからであって日本とは国風が違うのであらゆる前提条件が異なります。

 

 

日本人であれば先祖を祀ることをした方が良いです。

 

歴史的に日本人は先祖代々、自分の先祖を大切にするということを行ってきました。ですので今霊界にいる私たちの先祖は自分たちが生前そうしてきたから、死後も子孫達にそうしてもらえる、あるいはそうしてもらうべきだと考えている人がたくさんいます。

 

 

そういう文化の中で生きてきたので、そういう精神構造になっているのです。実際に地上人(子孫)からの援助(祭祀・供養)や愛の念で死後の向上が見られる例は無数に存在します。

 

 

しかし外国(特に西洋)では先祖を祀るという習慣がありません。西洋の地上圏の霊界にいる先祖たちも自分は生前に先祖を祀ってこなかったのだから、死後も子孫達に祀ってもらうべきだとは考えない人が圧倒的に多いようです。なぜなら自分は生前そんなことはしてこなかったし、そういう文化の中で生きてきたからです。周りにいる人間たちもみな同じように考えます。

 

 

だから祟りもしませんし、子孫を守護もしないケースは日本に比べると圧倒的に多いです。日本に比べると長く続く会社や家柄が少ないのは、要するにキリスト教では死んだら地上や家族とはおさらばという意識が強いからだと思われます(全部がそうではありませんが…)。

 

 

この辺りは日本とは真逆で先祖は守護も祟りもします。

 

 

シルバーバーチはイギリスで主に活動し、英語で霊訓を述べました。もちろん世界中の言葉に翻訳されて日本語でも読むことが出来ますが、イギリス人やイギリス周辺の西洋国家の人たちを直接相手にしているものがほぼ全部ですので、当然イギリス人やイギリス周辺の西洋国家の人たちの文化に対する物言いがほぼ全部を占めます。

もしかしたらあるのかもしれませんが、日本人がシルバーバーチに先祖供養に関する問答をした記述は診たことがありません。

 

もちろん洋の東西を問わない内容は多々ありますが(むしろそれが中心)、シルバーバーチが日本で、日本語で、日本人相手に活動してきたわけではないということは理解しておかなければなりません。

 

あくまでイギリスで、イギリス人相手に、英語で活動してきたので先祖祀る習慣が皆無な文化圏であるために何も述べていないのだと思います。

 

 

もし日本で日本人に懸り、日本語で活動していたらきっと神社の意味や歴史、由来などについて詳しく述べていたはずです。周りの人間も質問したことでしょう。

これが日本ではなくイスラム圏でもインド圏でもアフリカ圏でも地球上何処でも同じです。

 

あくまでイギリスでイギリス人を(主に)相手にシルバーバーチは活動してきましたので人間の生死や寿命や富貴貧困を司る産土神についても同じく何も述べていません(産土神の神社は人間で言うと役所のようなところの神界版です)。

 

 

しかし日本では神社で産土神を祀ります。最も古い祭祀としては縄文時代中期末から後期初め(約4000年前)にかけての祭祀遺跡が丹生川上神社上社で見つかっており、現代でも神社は日本の至る所に存在します。

 

そのすべてが産土神を祀っているわけではありませんが、何処の地域にもその地域の産土神と神社が存在し、お祭りが例年行われます。

 

 

では日本には産土神社(役所)があるのに、外国にはないのか?というとそんなことはなく、ただ外国人が産土神を祀らないだけです。外国であっても産土神はちゃんと存在しています。

 

 

外国が地上生活を送る人間の直接の守護をする産土神を祀らないことに関して云々はその国々のことですのでここでは述べませんが、少なくとも日本では古代から多いに産土神を祀ってきました。

 

 

敬神祖崇の念が薄れたと言えども初詣や七五三、初宮参りは今でも普通に行われますし、神社に行く人も少なくありません。家の神棚で神を祀るという人もまだまだいます。

 

 

つまり神と直接やりとりする文化圏に日本人はいる(いた)ので、やはり今までそうしてきたのですから、今まで通り産土神をちゃんと祀ったほうが絶対に賢いです。

 

 

悪魔の多い今の世にいくら人間が気張ってみてもどうにもならないことが多々あります。神に縋るほかにやりようがないことも人生にはたくさんあります。悪魔たちの姿と活動の凄まじさを見れば誰でもそう思うはずです。

 

 

自分の努力をせずに何でもかんでも神様では困りますが、神の力なくしては乗り越えるべき試練を乗り越えられない場合もあります。守ってもらうしかほかに方法がないことがたくさんあるのは事実です。

 

 

自らの努力で乗り超えるべき試練があるのが間違いありませんが、そこに神の守護があるかないかでは途中のつらさも結果も大違いです。

 

 

よく霊訓では地上と霊界は合わせ鏡と言いますが、日本とイギリスが全く物質文化や精神文化が異なるように日本の霊界とイギリスの霊界も異なります。

 

 

地球圏を離れていけば国家単位の縛りは消えてしまいますが、地上と密接に結びついている地上の霊界(幽界)にいる霊は地上人そっくりであり、地上的な考え方を少なくともある程度まではします。

 

 

当然地上と最も関わりのあるのは地上の霊界(幽界)ですから地上に国や文化の区別があるように地上圏に近い霊界(幽界)にもあります。

 

 

ですのでシルバーバーチの述べていることは全人類に対して非常に有益であり、素晴らしい内容であることはもちろんのこととしても、あくまでイギリスで、イギリス人相手に、イギリスの文化圏で活動したという制約を完全には逃れることが出来ないため日本人は日本の国風や文化に沿ってやらなければならない部分があります。

 

 

そういう意味ではひふみ神示の方が純粋な意味での日本人向けだと感じますが、霊的な感受性や能力が普段からお世話になっている産土神を無視する外国と同レベルになってしまっている人や前世は外国人だった人やそれ以外でもたくさんの理由で外国の霊訓のほうが自分には合っているという人もたくさんいるはずです。

 

 

私もシルバーバーチの方がわりと質疑応答に基づいて理屈で述べている部分があるので、大勢の人にわかりやすい部分があるのではと感じています。しかし大元は一つの場所から出ており、とっつき易い場所から掴んでいけば良いはずです。

 

 

要は霊性が進歩すれば何でも良いわけです。あまりにもざっくりとした表現ですが、少なくとも今の地上人は死後の世界の存在や神や霊の存在すら疑っている人が多数なわけですから、まずはそれで良いはずです。

 

 

 

地球全体で見れば死後の世界の存在や神や霊の存在すらあやふやなわけですから、まずはそこからなんとかしていくべきであるはずです。