エーテル体には二面があります。死後は幽体に融合してしまう高級な部分、また肉体と密接に結び付いている下級の部分とがあります。この下級部分は、生前の家や庭や野などをふらふらさまよったりします。つまり、愛着のある場所とか墓地に縛り付けられ、幽霊とかお化けとか言われるのはこれです。これは本人そのものではありません。単に片割れというか、似像というか、そういうものです。幽霊とは、肉体の死後、地上に残されたエーテルの部分です。これは長期にわたって地縛となることがありますが、一般には肉体と共に分解するのが普通です。
(ホワイトイーグル)
「ダブル」のことですが、これは精神と肉体の媒介役と思えばよろしい。エーテル質をしており、また高等知覚と下等知覚とを結びつけ、 一人間としての機能を調整するための機関です。また脳と知性を繋ぎメッセージを伝達します。性質的には半物質です。
(中略)
地上での人間は
(マイヤース個人的存在の彼方)
ホワイトイーグルはエーテル体(ダブルを)死後に幽界に進む高級な知性のある部分(こっちが本体)と、肉体と密接に関わる低級な部分に分け、マイヤースも用語は違いますが幽体の高級な知性のあるエッセンス部分と肉体と幽体を結びつける殻に分けています。
魂と肉体は振動数がかけ離れているので、魂が肉体を動かすためにはその中継的な役割を果たす道具(つまりダブル)が必要であるとマイヤースは述べていますが、このダブルは肉体そっくりであり、内臓まで鏡に映したみたいに瓜二つだそうです。
(人間の死に際して)ダブルと死体との間には蜘蛛の巣のようなネットワークが張り巡らされていて、それを穏やかに切断してあげないといけない。病死の場合であれば時間をかけて1本また1本と紐を切り離していく。急激に行うと魂がショックを受けて、その後の霊界での生活が少しの間ではあるが阻害されるからである。
(マイヤース個人的存在の彼方)
また別のところではこの蜘蛛の巣のように張り巡らされた紐の一番太いのが下腹部にある紐と額にある紐で、これを霊視すると銀色なのでシルバーコードとも呼ばれています。
多くのスピリチュアル系の書物で人の死を見たり、自分の死を見たりした人間が同様のことを述べています。
この低級な部分、ダブルの方は肉体と幽体の中継・連絡するの半霊半物質的存在ですので、通常肉体が滅びると不要になるのですが、知性のある幽体のエッセンス部分(魂と言って良い)は幽界に進むものの、地上に思い残したことが強い場合に死後ある程度の期間ダブル(低級部分)は残ることがあるようです。
死んだ人に肉体はもう存在しないわけですから、連結体としてのダブルは不要になったはずですが、様々な事情で残ったダブル(ホワイトイーグル風に言うなら「単に片割れというか、似像」)がその低い波長が故に人間に映ったものが幽霊と言われています。
昔話などでも化け物や妖怪の類いが人間のちょっとした知恵に簡単に騙されて退治されるケースは多いですが、こういう部分から来ているのかもしれません。
幽霊、お化けなどの類いは言ってみれば単純な思考・動作しか出来ない自動人形みたいなものであって、例えば「目の前にいる人間を襲う」という単純な思考・動作しか出来ないために手前に落とし穴を掘っておけば簡単に落ちたりするような知性を感じない化け物の昔話が幾つもあります。
幽体の外皮とも言うべき残り粕なので地面に掘り返したような不自然な跡があるとか、罠かと疑うような知性はなく単純な動作しかしない上に会話なども成立しないことがほとんどです。
何か物を言っていても壊れたテープレコーダーのように譫言を繰り返すだけだったりします。
振動数が比較的物質に近いので、稀に人間の目に映ることもあり、古来からこれが幽霊だとかお化けだとか呼ばれることがよくあったようです。仕組みを知ってしまえば別に恐いものでもなんでもなく「幽霊の正体見たり枯れ尾花」ではなく「幽霊の正体見れば幽体のカス」というわけです。
個人的にはこのダブルの残りカスぐらいまでが今の人間の目に映る限界であり、近くの星で超新星爆発が起きて、そのガンマ線バーストを浴び遺伝子情報が書き換えられた結果、第3の目と呼ばれる松果体が発達したり、寝ている間や幽体離脱して自分も幽体(霊体)にならない限りはもっと高等な魂や霊というのはほぼ100%物質的な目に映らないのではないかと思います。