(病気を直したり、幸福になる)その秘訣とは人間とは例え事実はそうでなくてもそうだと言い聞かせればそのように反応を示すという、この特徴を応用することである。
 (中略)

そしてその姿勢、つまりうれしいとか、楽しいとか、イヤだとか、憎らしいといった感情はかならずしも実際の現実とは繋がっていなくてもよいというところが大切な点である。

(背後霊の不思議 M・H・テスター)

 

 

以前と同じく心の姿勢の重要です。

前回はなぜ心の姿勢が物質化して私たちの環境に現れるのかについて述べましたが、今回は具体的な心の姿勢の持ち方についてです。

 

例えば今、あなたの右手の手のひらに厚めにスライスされた酸っぱいレモンが4切れが乗っているのをしっかり想像して下さい。出来ましたか?さらに大きめのすっぱい梅干しも3つ乗せて下さい。10秒くらい掛けて具体的にイメージ出来たら、それを口の中に入れてみましょう。

 

唾液が出て来ませんか?

まぁこれは漫画で見たネタなのですが、現実にはレモンも梅干しもなくても、想像しただけで、事実とは全く関係なくても唾液が出てきます。これはイメージを現実の出来事と脳が誤認しているから起こるのですが、これと全く同じことがほかの一切のことにも適応されるというわけです。

 

 

 

 

次にこの命知らずな人の動画を見てみましょう。安全な部屋で見ていてもヒヤっとする人が多いはずです。

 

こういった心の動きは肉体にも反映されます。ビックリすれば心拍数が上がりますし、怒れば血圧が上がります。逆に穏やかな気持ちになればこういった心拍数や血圧の上昇は直ります。

 

こういった割とハッキリわかる出来事だけでなく、もっと人間の複雑な生理に類するもの、例えば日本では人を呪わば穴二つということわざがありますが、これは他人を呪い殺してその死体を埋める穴を掘るなら、自分にもその呪いが返ってくるから自分用の墓穴も掘っておけという意味ですが、それが他人であれ自分であれ、憎しみを持つと自分の神経や細胞を傷つけて、重傷になると病気として現れます。

 

 

あるいは極端に心理的なストレスを感じると胃に穴が空いたり、円形脱脳症になったりすることもあります。物理的に胃や頭皮を傷つけられたわけではないのに、なぜ胃に穴が空いたり、毛が抜けるのかというと、それは自分の体が自分の体を傷つけているからにほかなりません。こういったことがすべての悪感情やストレス、つまり心の姿勢に適応されるということです。

 

 

こうした事実の持つ意味の重要さを、よくよく認識していただきたい。子供だましのような単純なことだが、その意味するところはきわめて重大である。これを逆に見れば、重大な意味を持つ事実はいたって単純ということでもある。

 

ストレスで胃に穴が空いてしまったり、円形脱毛症になってしまった人を治療するには外科的な治療方法もある意味では有益ですが、そのストレス環境がそのままであれば、結局は何度でも胃に穴が空くでしょうし、毛は抜け続けるでしょう。あるいはもっと酷い病気になるかもしれません。

 

一番簡単なのはそのストレス環境から離れるか、問題を解決してしまうことです。方法はどうあれストレスがなくなれば、病気は治っていくはずです。ガンもこれで消えたりすることがあるそうです。

 

 

テスター氏はイギリスで霊的な治療を無報酬で行っている方ですが、いわゆる病気の9割くらいはこれが原因で、人が心の姿勢を改めれば直ると言っています。

 

 

そしてこれを応用して、自分の生活をより良くすることも出来ると述べているのでそちらの文章も紹介します。

 

 

あなたはいわば俳優になったつもりで、幸せな人間の役を演じればよい。そうすれば実際に
幸福な人間になれる。元気溌剌たる人間の役を演じればよい。やがて本当に元気溌剌な人間になっていく。冷静な人間の役に徹すればよい。いつしか少々のことでは腹を立てない人間になっていくだろう。

体調が思わしくなく、いつも憂うつで、なおかつ私の言うことが信じられないという方は、とにかく一度試してみてはいかがであろう。だまされたつもりで、次に私が言うとおりにしてみられたい。

人に見られては恥ずかしいだろうから、風呂場にでも入ってカギをかけていただこう。風呂場には大抵鏡がある。その鏡に向って一つ名演技を演じていただこうというのである。内心バ
カバカしいと思っていてもかまわない。大切なのは頭で考えることでぼなくて、あなたの心の姿勢であり態度なのである。それがワザとであってもい。見せ掛けであってもいい。とにかくそう振る舞えばよいのである。

 

 

みなさんいは将来こうなりたいという夢、願望はないでしょうか?こうなったら嬉しい、楽しい、こうなりたい、あれがずっと欲しかったというのがきっとあるはずです。

 

そしてそれが実現したと思って鏡の前で大喜びしてみましょう。演技でも、馬鹿馬鹿しく思ってもいいので、それを事実だと思って1分くらい大喜びして下さい。出来るだけ、例え現実はそうではないとわかっていても、実際にそうなったと信じ込んで下さい。例えフリだけだったとしてもやはり嬉しくなるはずです。

 

 

これはストレスで胃に穴が空いたり、円形脱毛症になったりする逆の現象です。つまり喜びやうれしさで元気になったり、病気が治ったり、引いては自分を取り巻く環境が良くなっていくのです。

 

 

そんなわけあるか!ただの心の状態だけじゃないかと思われます方はなぜ心の状態だけで胃に穴が空いたり、円形脱毛症になったりするのか考えてみて下さい。

 

 

こういった心の状態はプラスにもマイナスにも一種の法則として作用するのです。胃に穴が空くのも円形脱毛症も、ほかの感情から誘発される数多くの病気も、そしてそれが治るのも心の姿勢一つなのです。

 

 

外的な誘因がないと言っているわけではありませんが、大抵の病気や自分を取り巻く環境は自分が引き寄せているわけで、自分を取り巻く環境は自分で変えられるということを述べています。

 

 

日月神示でも全く同じことが述べられていますので紹介します。

 

 

内にあるもの変えれば外からうつるもの、響いて来るもの変わってくるぞ。内が外へ、外が内へ響くのじゃ

黄金の巻 第九十九帖

 

自分の中に、あるから近寄ってくるのであるぞ。嫌なこと起こってくるのは、嫌なことが自分の中にあるからぢゃ。

黄金の巻 第六十六帖

 

自分の、内の自分を洗濯して明らかに磨けばよいのぢゃ。内にあるものを浄化すれば、外から近づくものが変わってくる道理。内の自分を洗濯せずにいて、汚いものが近づくとか、世の中が暗いとか不平申して御座るなれど、そこにそなたの間違いあるぞ。

紫金の巻 第五十帖

 

何事が起こって来てもまず喜んで迎えねばならんぞ、近づいてくるのは呼び寄せたからぢゃ、こんな嫌な、汚いものはごめんぢゃと申す 人民もあるなれど、それは皆己の心の写しではないか。内に無いものが外から近寄る道理ないのぢゃ、どんなものでも、喜んで迎えると喜びとなる結構な仕組、よく会得せよ。

扶桑の巻 第十帖

 

悪い癖直さねばいつまでたっても自分に迫ってくるもの変わらんぞ。おかげないと不足申しているが、悪い癖、悪い内分を変えねば百年祈り続けてもおかげないぞよ。

夏の巻 第十帖

 

日月神示に限らず自分の心の姿勢が現実に現れる、つまり自分の内面にあるものが外面に出てくる・引き寄せるというのはシルバーバーチなどのあらゆる霊訓でも述べられています。

 

試しに、今この記事を読まれた方は、いますぐ、この場で、自分にとって一番嬉しいことが起こったと思って大喜びして下さい。絶対にありえない非現実的なことでも構いません。声を出し、体を動かして、喜んで下さい。

 

その喜んだ分だけ、あなたは元気になり、環境も良くなっているのです。実際に今喜んだ分だけ元気になっていませんか?続けていけばきっと色々なことが良くなっていくはずです。

そして同時に悪い感情を持つことをなるべく減らしていくようにしなければなりません。