背後霊というのは我欲から出た要求でなければ何でも聞いてくれる。要求を妥当とみると、それに必要な措置をいろいろと講じてくれる。電気工事夫が配線をしてくれるのと同じ要領で、生命の源と連結しスイッチをまわし、必要な生命力が流れ込むように工面してくれる。

(M.テスター【背後霊の不思議】)

 

スピリチュアリズムの本には西洋の和訳の本が多いので、背後霊、守護霊、守護神、指導霊などの用語が混在していますが、ここではその人本来の生誕から死後までの面倒を一貫して見てくれる霊のことを【守護霊】や【守護神】呼び、その時々で一時的な指導、援助を行ってくれる霊を【指導霊】や【背後霊】と呼びたいと思います。

 

 

神の語源は【隠り身かくりみ】であり、これを約めて【かみ】であると出口王仁三郎は言っていますが、日本は目に見えないものは何でも【神】=【霊】なので、【守護霊】と【守護神】には特に区別を付けないこととします。

 

テスター氏は背後霊(守護霊という意味で使っていると思います)は我欲から出た無茶苦茶な要求ではなく、妥当な要求であればそれが実現するように手筈を整えてくれると述べており、これは私自身にも何度も経験があります。

 

 

経験があるというよりは、日常的に起こっていることであり、どうしても自分の力では解決出来ないとみるや精神統一の姿勢を取りお願いすると、即座にあるいは時間をおいて解決策が与えてもらえます。

 

日常の細々とした問題や仕事上のことなど何でもそうですが、その知識の広さや情報ネットワークの広さには驚かされます。パソコンのサーバー関連の問題から私の専門職といったことから霊的な事柄まで、また地球上の何処に何があるかまで通じており、今では特に驚きませんが文字通り【我欲から出た要求】でなければ大抵は聞いて貰えます。

 

 

有名な神社や近所の神社に参拝してお願い事をしたり、祈祷したりするのはもちろん良いと思いますが、私たちの生活事情や精神状態を何よりも良く知り抜いているのは守護霊であり、見知らぬ霊にお願いするよりは、最も身近である守護霊に頼む方が良い場合も多々あるようです。

 

 

例えば私たちに何か個人的な事情の困り事や悩みがあったときに、何処か遠くの見知らぬ人に相談するよりは、身近な友人や家族、問題の当事者たちで相談するのが良いように、一人で静かに精神統一をして守護霊に向き合うのが良いのかもしれません。

 

 

昨今は瞑想や精神統一の手法について色々取り沙汰されていますが、別段難しいことは何もなく、リラックスした服装で、静かな部屋で、(正座でもイスでも寝転がっても良いと思います)行えば良いように思えます。そして自分の悩みがあれば人間に対してそうするように話しかけ、最低でも10分くらいは精神統一することです。

 

 

 これであなたは背後霊に心の窓を開いたことになる。言いかえると背後霊との間に心の触れ合いができたのである。この触れ合い(Commune)が大切なのであって語り合い(Communication)はかならずしも必要でない。

コミュニケーションは特殊な霊態がないとできないが、コミューンなら誰にでもできる。またできるだけ多くその機会をもつ必要がある。いま説明したやり力がその一つであるわけである。

(M.テスター【背後霊の不思議】)

 

 

テスター氏は守護霊との間にコミュニケーション(言語での会話)は必ずしも必要ではなく、コミューン(心の触れ合い)があれば大丈夫と言っていますが、必ずしも現代の日本語や英語などで会話をしなくても想念でやりとりが出来るようで、守護霊からは解決策をインスピレーションや人間には偶然と思えるような出来事で解決策が与えられるようです。

 

 

守護霊に関してはまだまだわからないことがたくさんありますが、生前、生後、死後に渡りその人の面倒を見てくれる存在であり、今この瞬間も地球上すべての人の活動を見守っているわけで(見たくないものは見ないらしいですが)、日頃から守護霊との繋がり(精神的、磁気的)を持っておくことが、人生を生きていく上で、死後の世界への準備をする上で、霊性を高める上でとても重要なキーポイントになると思います。