親としてできることなんて しれている・・・
きっと 限られている・・・
結局何をどう考えどう選択し、どんな生き方をするかは
本人にしか決められない事なのだから。
それは親が口うるさく言ってどうにかなるものではなく
本人が自ら考え自ら答えを出し自らの力で動き出すしかないこと。
娘には、小さい頃から本人の意見を尊重する・・・
ということを意識して育ててきたつもり。
それは自分が幼い頃にやりたくない習い事を我慢してやっていたり
好きでもないタイプの服を着せられたり・・・
親に好かれたくて親の顔色をうかがうような生活をしていたから。
結局自分の子育てが正解だったかどうかは かなり疑問だけど
今、娘は自分で行くと言い出し行った東京で頑張っている。
思えば・・・起立性調節障害のような症状や頻繁に起きる頭痛
あらゆる病院にかかりまくってもはっきりとした原因も見つからず
どんどん体も気持ちも落ちていく娘に対してなすすべをなくし
この家の空気はどんどん悪くなる一方だった。
このままだといつか警察沙汰になるようなことを招くのではないか
と夫婦で危機感も持っていた。
それほどに娘も私たち親も精神的に疲れ、やられていたんだと思う。
娘が東京に行きたいと言い出した時 驚いたけれど
反対はしなかった。
この環境に居たくない理由も色々とあり全部聞いたうえで
動けなくなっている自分を変えたいと思っている娘の気持ちも分かった
少しでも前向きな気持ちを 持てていることに 小さな光を感じた。
鬱状態や不登校等いろんな問題を抱える子供たちが
環境が変わることで 自分自身を見つめなおし
自らの力でまた歩き出しているということを 色々と調べて知っていたことも
影響したと思うが 主人も もしかしたらその方がよくなるかも
・・・という期待を抱いたようだった。
ただ、まだ16歳だったし心配でしかないし行かせることで
さらにダメになり 取り返しのつかないことになるかもしれない・・・
そんな話も主人とした。
そうなったら そうなったとき・・・もちろんそうはなってほしくないけど
どうなるかなんてわかるわけもなく
あの子を信じて出すしかなかった。
とにかく自分で決めたことなのだから
この先どんなことがあっても 誰のせいにもできない
辛いことも 悔しいことも 悲しいことも 全て自分が招くこと
それを乗り越えていくのも自分の力のみ 親は助けられない
そんな自己責任という荷物をしっかりと持たせたうえで出そう
と決めて出した。
今年は大学受験
結局 関西に帰ってくる気なんて全くないようで
東京の大学に進学したいと言っている
まだ どうなるかはわからないけれど
本人なりに考え 本人なりの進路も少しは見えているようだ。
それがあの子にとって正解はどうかもわからないし
この先まだまだ何があるかわからない・・・
それでも 親として見守るしかないし
経済的にはキツさしかないけれど 子供がやりたい
チャレンジしたいというのであれば できるだけやらせてやりたいと思う。
親としてできることは・・・
お金の援助と ただ見守るだけ・・・
・・・こういう状態が続くのだろうな・・・。
なにより 元気で生きていてくれたらそれでいいんよ 結局ね。
そのために親は死に物狂いで働くしかないってことよね