自分が太っていることに気づいた、高校一年生の夏。
いや、太ってたのは知ってたんだけどね、ようやく体型を気にし始めたんだ。
きっと、色気付いたんだよ、私も。
それに、まわりの空気が、「ダイエット」一色だったから。私はただそれにのっかればよかったのだ。
その当時は、65キロの私も、40キロしかない子も、痩せたい気持ちに駆られていた。
私には、痩せてる子が、あんなに細いのになんで更に痩せたいと思うのかわからなかった。贅沢だ。そう思っていたのだけど、それはもしかしたら、私よりも「太っている」の基準が厳しかっただけなのかもしれない。
・・・としたら、彼女に言わせると私は、かなりのデブ。でも、「あなたは大丈夫だよー。私なんて・・」と言ってくるから、女ってやつはいやらしい。
私たちグループ3人の、毎日のお昼ご飯は、ダイエットを決意した翌日から、購買のおにぎり1個と、パックのジュース1つとなった。他のグループでも、同じようなことが行われていた。
育ち盛り(終わってるか?)の女子高生が、それっぽっちのカロリー摂取では、もちろん身が持たない。
朝の全校集会、校長先生が長~いお話をしている時、必ずどこかで誰かが倒れる。私はそれはなかったが、体育の時間に運ばれたことは数回ある。
ちなみに、当時の私の食生活は、
朝・・・なしを半分
昼・・・おにぎり1個(おもに焼たらこ)にいちごオレ(デザート)
夜・・・バイトしていたオレンジ色の看板のお店で米無しの牛丼(まかない)
こんな生活をしていたら、なんと1ヶ月で10キロ痩せた。恐るべし!高校生の代謝と根性!
あの頃はよかった。
後先考えず、目標(体重)に向かってまっしぐら。
今同じことをしたところで、同じだけ減るとは思えない。いや、それより、もうそんな無茶はできないだろう。あれは、若さのなせる技だった。今の私は気力で負ける。
そんなこんなで数ヵ月で更に痩せて、52キロまで落ちた。
でも、これを10年間維持することなど至難の技。
10年どころか、翌年の春頃、バイト先の仲間に連れられていった居酒屋で、お酒に目覚めた私の体重は、みるみる増加していくのだった。
つづく。

お金(経済力)