今晩は。
先日、高校生の生徒さんが部活動の大会で、東京に向かう途中に、
何と新幹線が豊橋で雨のためにストップしていまい、
何時間も待ち続けたものの、会場にたどり着く事ができなかった
そうです。
夏休みを返上して、毎日毎日、チームでお友達との練習を重ね、
どれだけ希望をもって、きっと動くと新幹線の中で待ち続けていたこと
でしょうか。
本当によく頑張ったね。まさか会場に到着できない事態になり、
不参加になってしまった事。本当に悔しかったよね。
辛かったと思います。
でも、先生は半世紀も生きているとね、色々思うのです。
人生はどこか、「足し算」、「引き算」みたいに出来ていて、
思いがけない「引き算」がやってきて、その時はとてもつらくても、
必ずその分が「足し算」になってどこかで返ってくると
思うのです。
どうかそれを信じて、前を向いて歩いて行って下さいね。
今日、私が演奏会に出かけている間に、
お母さまと一緒に、訪ねて来て下さったそうです。
お顔を見てお話しが出来ずに、ごめんなさい。
季節の果物をありがとうございます。
姉妹で連弾をしている、懐かしい動画も出てきました。
また、いつでも遊びに来て下さいね。
さて今日は、春日井市の別名「恐竜のお家」で
ザルツブルクから帰国中の、藤原直也さんのリサイタルでした。
建物の中は、白で統一されたお城のような一軒家です。
入口には、恐竜のモチーフが描かれています。
プログラムです。ドビュッシーの「塔」、ベートーヴェンのソナタ
テンペスト全楽章、モーツァルトのソナタ全楽章。
そして後半はいよいよ、バッハの「ゴルドベルク変奏曲」です。
テーマのアリアから始まり、変奏曲が30続き、最後はまた
冒頭の「アリア」に戻ります。
この曲は、チェンバロの「2段鍵盤」で弾くように作曲されているため、
ピアノで弾くと、両手が複雑に交差して、指と指の間を縫うのですが、
何て器用にメロディーを紡いでいるのでしょうか。
この長いゴルドベルク変奏曲が、一瞬の間に感じられたのは
魂のこもった自然な祈りのようで、
決して奇をてらわず、その中で、確かなテクニックとセンスが
光り、宇宙の中で「安心して」揺らいでいる感じが得られたからかも
知れません。
バッハは、本当に不思議な作曲家ですね。
知人のピアノの先生にもお会いできて、色々お話しを聞かせてもらい
とても楽しく過ごす事ができました。
ピアニストの武本京子先生のご縁で、私も生徒として、一緒に発表会に
参加させて頂いたこともありました。
演奏会を開いて下さった皆さま、本当にありがとうございました。
大変、お世話になりました。フレッシュなジュースが、
暑い中とても美味しく、身体に染みました。
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。